記録所。

ブロマガからの移転記事です。

受領は倒るるところに土をもつかめ。(第14回 #俺達の少女A 全音源感想)

皆様こんばんは、59と書いてごきゅうでございます。
俺達の少女A、今回も素敵な音源がたくさんありましたね。





1日目がボイス未実装部門、2日目がボイスあり部門。
今回の総選挙のレギュレーションに合わせての少女Aと相成りました。
ということで、今回も全音源感想をやりたいと思います。
敬称略にて失礼します。


……


【1日目】

OP.免停でもドリフト/和久井留美
「あいうえお、P、さーん」好きですw
前歴、実家、美貌……持っているからこそハードルになるものってあって、それは持ってる人にしかわからないんですよね。そして、それが架空のものだとわかっていても、誰かの心を打ちぬくんですよね。

1.サマキル/メアリー・コクラン
左利きの苦悩はわたしにはわかりませんが、確かにそう考えると日本語の縦書きは、メアリーにとっては救いだったのかもしれませんね。

2.へたを/砂塚あきら
ハリウッド俳優がサングラス姿でバカンスを過ごすように、場所に適した仮面はきっとあって、砂塚はそれを手に入れたのかもしれませんね。

3.ききょう/松原早耶
アイドルのことを伝える少女Aにおいて「嘘」を取り扱うことはとても難しいですが、ここまで開き直ると気持ちいいですね。やられました。

4.Dan/東郷あい
求められた姿を見せ続けるのは辛いものです。そりゃ子供に帰りたくなることだってありますよ。だから、帰る場所があるって幸せなことなんですよね。あいさんにとって、桜の木のお話はまさに帰る場所のひとつなのかもしれません。

5.斑野進/キャシー・グラハム
お茶の間のアイドルと世界のアイドルは矛盾しない。だって芸能人を見ている時、わたしたちはどこにいるでしょうか。テレビの前にいるでしょう。そういうことなんだと思います。

6.MIU・イツキ・デルタ/柳瀬美由紀
めちゃくちゃいい話してたのに……カニってカニだったのかよ……って思ったけど冒頭で「配達」って言ってたんですねw こんなに思い出を詰めたカニを、柳瀬は何秒で剥くんでしょうね。その無慈悲さまで含めて柳瀬美由紀が好きなんですよ。一度わたしが奪っておいて言えることではありませんが、毎回少女Aに柳瀬美由紀がいることにとても救われています。

7.庵才くまたろう/八神マキノ
アイドルは偶像。偶像は神の象徴。ならば神を作るのは人間。人間が歌い継ぐことで神が生き続ける。その原初に立ち返ると、八神マキノはまさに神になろうとしているんですね。自ら。

8.しらせ/今井加奈
手紙ネタの音源は過去にちょこちょこありましたが、「手紙を書く」ところに照準を合わせた音源って実は初めてですよね。手紙書いてる時って、悩みますもんね。でも書きたいから書くんですよね。ある意味少女Aを体現した音源だなって思います。正直このブロマガもこんな形ではなく、ひとりひとりにファンレターを書きたいくらいです。

9.つとむ/松本沙理奈
セクシーで生きるということは自己主張が強いということでもあって、その自己主張の強さは子供っぽさでもあって、セクシーと子供という一見相反する要素に共通の根を見出して一人勝手に膝を叩いてしまいました。あと声がセクシーでした。

10.gmナムル/水野翠
いつの世も、いいことも悪いことも、理由というものは「人が後からつけるもの」。苦悩した時間は無駄だったかもしれないけれど、そこに理由を与えることはできる。理由を見出すことができる。それがプロデュースのひとつなのかもしれません。

11.戯念/綾瀬穂乃香
もしもはいつも考えるけれど、それはもしもの話であって、今そうはなっていない。今が幸せなら、少なくとも選んできた道は間違っていなかった。正しくもなかったかもしれないけれど、もしもの話はもしもの話でしかなくて。

12.テノール池袋晶葉
白坂小梅(白河夜船)の前科も今は昔、今度は大石泉(内蔵助)を巻き込んできましたね。今日はお時間がいっぱい、その先の池袋晶葉をお楽しみに、なんて。

13.屋良斗/辻野あかり
ギターのテンションの低さがツボでツボで……しかし一世を風靡したネタは普遍的なのかもしれないなあ、なんて思いました。

14.トキワ/財前時子
わたしがこの御仁と仲良くさせてもらっているので完全に私信ですが、これがやりたかったんだと思うし、わたしはこれがずっと聴きたかったです。強く声高に宣言するトキワさんが見たかったです。目指すところがあり、そして求めすぎない。だから歩き続けられる。この御仁のおかげで財前時子に対する見方が変わったのはわたしだけではないでしょう。高貴な方です、Pもアイドルも。

15.ひよまる/ライラ
ライラさんの未来のために月の土地を買っているなんてとってもロマンな話をしているのになぜ府中刑務所で例えたんですか……日本に来ようと月に行こうと、父親の影にいつも囚われ続けているといえば、そうなのかもしれませんが。

16.大家/並木芽衣
女の子とナイショを共有するのって、男の子としてはとっても特別な感じがしますよね。そこをわかっているのかいないのか……そういうところが少女っぽさなのかもしれません。ごちそうさまでした。

17.羊狩り/池袋晶葉
イケブクロディビジョン……ラップの美しさは今更触れるまでもありませんが、ひとつだけ言えることがあるとするならば、強がれるって才能ですよね。

18.ヨロイヅキ/奥山沙織
手に入らない期間が長いとどうしても待ち望んでしまいますが、その先まできっちり見つめているヨロイヅキさんがいれば、奥山さんもさぞ心強いことでしょう。純粋な奥山さんだからこそ、温かいプロデューサーが必要なのかもしれません。

19.マネキント/古澤頼子
胸を張って、顔を上げる。
古澤頼子の原点にして、出発点。そこに立ち返ることの強さを見せて頂きました。歩いてきた道のりは、ふっと振り返ると仲間がたくさんいるんですよね。歩いてきた道のりがずっと続いているから。

20.黒土/浅利七海
初日MVP。ずっとやりたかった贖罪。でもそれは、浅利七海がここまで大きくなった今だからこそできる贖罪。長い時間がかかりましたけれど、長い時間をかけないとできないことは確かにあって。全力で生きた結果生まれたものに貴賤はない。ないけれど、そのほんの一粒の後悔は、これからもずっと側にいるんですよね。

21.ユーリ/今井加奈
うーんオタクのトークをここまで自然にやっちゃいますか……いや、自然にできることが、これが本心であるなによりの証なのかもしれません。そばつゆをこぼすくだりのうさんくささ好きですw

22.怪人セトベア/北川真尋
ずいぶんなご老体だと思ったら鶴瓶だったんですね……前回の実況から一転、北川真尋がまっすぐな子だからこそ、そのプロデューサーは多彩なことでバランスが取れるのかも。

23.ひろせ/北川真尋
衣装の蓄光を星に例える美しいプレゼンなのです。蓄光の綺麗さは自分もよくわかるのでとても尊いと思うのです。思うのですが、開演前に腕の星に光を当てて”充電”している光景を想像してどうしても和んでしまうのです。なんかかわいくないですか?

24.さばみそ/藤忍
普通という概念は一歩間違えれば、普通じゃないものを見下すための材料になる。普通じゃないものを自分の世界と切り離すスケープゴートになる。普通を背負うのは、特別になるよりも難しいことなんだと思います。

25.スイP/今井加奈
自分のことを普通だと思うのと、他人を普通だと思うのは実は違くて。他人を普通だと思うのは「普通」という名前をしていますが、「特別なものを自分と同じ立ち位置に置きたい」という気持ちが働いた結果だと思うんです。これが一歩間違えば叩きや嫉妬に繋がりますが、それをプラスに捉えさせてくれるのが今井加奈なのかな、スイPなのかなって思うんです。




【2日目】


OP.のとさわ/高森藍子
もーーーーーーーラップの人たちほんとずるい。そういうニコ生企画立ち上げよう?
でも、自分のできること、自分の強みをしっかり武器にしてパワープレーで攻める姿勢は、高森藍子のゆるふわのそれを見ているようで、親和性というか納得を感じました。

1.ふぁん/島村卯月
笑顔にはたくさんの種類がある。それを体現しているのが島村卯月だし、その普遍性が彼女を押し上げていたんだなあと。誰にでもできるからこそ、卯月にしかできないのかもしれないな、なんて最近思います。

2.137P/神谷奈緒
神谷奈緒は貴方のアイドルを輝かせる。自らの担当が輝くことを第一に置くシンデレラガールズの世界において、神谷奈緒の触媒力の高さを売っていくのは、誰かの担当を輝かせることになると同時に、そうして活躍することで神谷奈緒も輝く、いわばwin-winの関係。まさしく営業でした。

3.ねこのひたいP/水本ゆかり
フルート視点。一見ネタでしたし実際ネタなんですが、楽器を持つ手や添える口に自信を感じるということは、演奏を聴いている側でも感じることですし、フルートがそれを感じていないわけがないんですよね。アイドルとして自信を持った水本ゆかりはこれからその魅力を存分にふるうと思います。フルートだけに。

4.ちゅうず/喜多見柚
不満もないけどロマンもない。音源を聴きながらずっと「そうなんだよ、そうなんだよ!」って言い続けていました。身の程をわきまえている柚の生き方は本当に救いになるし、そんな柚が大好きだし、わたし自身が目指したいところです。

5.きな粉/堀裕子
今も昔も、わたしは堀裕子がシンデレラで一番の美少女だと思っていますし、堀裕子が不器用なのはなんとなく気づいていました。それをはっきりと出してきたあのSSRは、多くの人の堀裕子像を動かしたことでしょう。担当していなかったことを後悔したアイドルは、もしかしたら堀裕子が初めてかもしれません。なんせ美少女ですから。

6.しめじ/上条春菜
メガネの話=上条春菜の話。本人らしいっちゃ本人らしいのですが、開き直るとどうしてこう清々しいのでしょうね。

7.凡才/黒埼ちとせ
余命いくばくもない?ちとせがシンデレラガールズにやってきて、それぞれのプロデューサーのもとで命を伸ばしていく。「5分の遅刻はみんなの5分をそれぞれ奪っている」とよく言いますが、みんなが黒埼ちとせに触れれば、それだけちとせの寿命は伸ばせるんですね。

8.しっくい/南条光
なぜ南条はクソコラされてしまうのか……ですが、アンパンマン例えはなるほどなあと思いました。アンパンマンには様々な登場人物がいますが、南条光というヒーローが困った時に新しい顔をくれるP。裏から支えてくれるちひろさんやトレーナー、横に並び立つ他のアイドルたち。応援してくれる友達やファン。新しい仕事の中で迫りくる困難を乗り越えるために、どれも欠かしてはいけないんですよね。

9.レイザーラモンHP/向井拓海
開幕声聞いて「おまえか……」となりました。屋良斗さんといい、令和二年になにやってるんでしょうか。やりやがったな新幹線。でも欲に正直な御仁は好きです。この二人の未来に幸せが来てほしいって心の底から思います。……いや、今も幸せかw

10.プーチンと白プーチン宮本フレデリカ
楽しい嘘をつき続ける彼女の本心、泣き顔を見たい。デレステになって、アイドルの涙を見る機会は増えましたけど、それでもやっぱり、見たいですよね。笑顔のアイドルの裏側にある喜怒哀楽を。涙を。

11.柚架/高垣楓
今まで少女Aで高垣楓音源を聴くたびに、高垣楓がどんどん遠くへ離れていく、高みに上っていく……誤解を承知で言うならば、Pから「触るな」と言われているように感じていました。それが今回初めて一歩降りてきたような気がするのはどうしてなのかわかりません。帝に初めて謁見する貴族の気持ちはこんな感じだったのでしょうか。

12.LEO/小早川紗枝
意地っ張り。Pもアイドルも。少なくとも少女Aに投稿しているような方々はみんな意地っ張りだと思います。ただ、それがアイドルとシンクロした時、その輝きが何乗にもおおきくなるのかなって。見せつけられました。

13.みくも/久川颯
みくもさんははーと出会って、本当に世界が開けた。素材合同の頃から自由な御仁だなあという印象はありましたが、その自由の意味が、久川颯を境に変わったような気がしていて。うまく言えませんが、眩しいです。

14.デレマスマル秘情報/夢見りあむ
周年ライブ前に「違反者講習会」というオタ芸有志イベントがありましたが、夢見りあむ違反者講習会はどこかで欲しかったのかもしれないな、と思ったりしました。講習料いくらだろう。

15.ミコト/緒方智絵里
ちぇりーめりーちぇりーはつよい。ウッとなっちゃう。智絵里は見捨てないでから始まって受け止めてくださいに至っていますが、つまるところずっとプロデューサーを独占しているんですよね。ああ……我慢しきれないよね……

16.錦/城ケ崎美嘉
この音源を聴いていてなんというか、城ケ崎美嘉って後ろを見続けてきた子だったのかなって思ったんですよ。妹の憧れにこたえる、つまり妹の方を向いて生きていた。かっこいい姉を追いかけ続けた妹がアイドルとして自我を持った時、お姉ちゃんは初めて前を向くことを意識できたのかなって。そんなことを思いました。

17.虎猫/諸星きらり
好きなものを好きでい続けることってものすごく難しい。好きなはずなのに口からこぼれるのは怨嗟や嫉妬になっちゃったりするし、好きなはずなのにいつの間にか見失ったりする。だから、好きなものを好きだと言い続けられる御仁は尊敬します。

18.七一/椎名法子
ただただかわいいだけをアピールしたいアイドルはわたしも何人かいましたが、いざ音源を作ると3分持たなくて今までずっと断念してきました。なんというか「正解」を見た気分です。

19.夢之路/松永涼
今回両日でひとつだけ選ぶならこちら。本番中、何が刺さったのかがまったくわからないんですけど、気が付いてたらぼろぼろ泣いてて。もしもで選ばなかった世界を、これから選べることの幸せを、夢之路さんは松永涼に与えたい。その意気を、ささやかながら、わたしも。名は体を表すと言いますが、夢之路さんは、まさに。

20.夢芽/水本ゆかり
愛とは何か、15歳の彼女には難しいものだったことでしょう。でも、思い悩みながら前に進むとき、助けてくれる人たちのありがたみを知る。自分が誰かに愛されてることを知るんですよね。その集大成があのバレンタインだったと思うと、物語は連綿と続いてるんだなあって。

21.りっぷる/的場梨沙
パワープレー。ただひたすらなパワープレー。信じたものを真っすぐ信じ続ける。そんな子を放っておくわけにはいきませんよね。りっぷるさんの音源はたくさん聴いてきましたが、初めてりっぷるさんの「刃」を見た気がしました。

22.ミノP/小早川紗枝
こんなに後半だったので警戒しましたが、いつものミノPで安心しました。いいことなのか?って思うかもしれませんが……変わっていく良さを、変わらない良さで伝えるなんて素敵じゃないですか。後半普段のミノPだもん。処刑用BGMとしての美彩の強さも発見でした。

23.やーまP/水本ゆかり
個性は無駄から産まれる。それを自ら体現していくやーまP。以前のプレゼンでゆかりは自由を求めていると仰っていましたが、こんな自由なプロデューサーがそれを後押しする光景はとても美しいです。ただ、これで前科二犯ですのでもう歌うイメージは払拭できませんねw

24.イクヨモツ/本田未央
到達点は確かにある。でも、到達点で終わりじゃない。辿り着いたら、次に進む。その繰り返しが人生なのかもしれないですね。熱い音源でした。

25.モニパセル/久川颯
この熱さ、たまりません。好きなものを好きだと叫び、絶対に自分を卑下しない。この気持ちを、わたしは持ち直さなければならない。そう認識させてくれる熱い音源でした。


……


いやー書いた書いたw
50枠の少女Aは久しぶりでしたから、改めて見るとやっぱりすごいボリュームですね。

第5回から聴かせていただいてますが、何回聴いても素敵な音源で、誰かが読まれるたびにツイッターで、ディスコードでおめでとうが飛び交う。こうしてみんなの歓びを感じられる瞬間がたまりませんし、その輪の中に居させていただけることってとても幸せなんです。たとえ自分が主役でなくとも、誰かを祝える自分がそこにいることが嬉しいんです。嬉しいはずなんです。


……


が、ここでわたしはひとつ懺悔をしなければなりません。



それは、わたしが思ったよりもプレゼンを聴いていなかったこと。

投稿者側になったことがあるとわかると思いますが、本番当日はどうしても緊張するものです。そこはどうしても拭うことはできないのかもしれません。

ですが本編中、皆様の素敵な音源を聞くたびに「読まれないかも」と思ってしまう自分がいることに気づきました。投稿者が伝えたかったことはなんでしょう。アイドルについてではなかったか、そのアイドルがどれほど素敵か、楽しいか、強いか、輝いているかを伝えたかったのではないか。なのに音源を聴いた直後のわたしが考えていたことは、自分のことばかりだったんです。

わたしは以前から「投稿者とアイドル」をワンセットで捉えているところがありました。「アイドルに動かされてしまったPの叫び」を聴きに来ている気持ち。影響されて自分が担当になることもありましたが、どちらかというと「この二人を見守っていきたい、応援したい」と思うことが少女Aではとても多かった。

それがいつの間にか、自分と投稿者との“対戦”に軸がぶれてしまっていた。それに気づけたのは「自分が投稿しているけれど初日は絶対に読まれない」という状況を生み出した今回のレギュレーションだったからかもしれません。トキワさんの音源の時に「かっこいい!!!」って家で叫んでしまったのですが、そこで音源を楽しんでる自分に気づき、同時に自分のことばかり考えていた自分がいたことにも気づきました。



第6回から投稿させていただいて8投稿5採用、このうち選考が絡んだのが3採用。いわゆる常連となって久しいわたしですが、その軸がぶれだしたのは今にして思えば、ポケモン回と言われた第9回に通ってからかなと思います。あの自信がいつのまにか過信になっていた。以前とある投稿者がブログで仰っていた「ささやかな憂い」の意味を、このような形で気付くことになりました。

ここで語ることではないかもしれません。でもこういう自分がいたことは間違いなくて、そこは恥じなくてはいけない。シンデレラガールズの世界に身を削りすぎて壊れていくプロデューサーさんをたくさん見てきましたが、わたしは少女Aに身を削りすぎていたんだなあと認知できたことは大きな収穫となりました。


……


わたしは人生で大怪我をしてきました。それは不幸なことだったと思います。ですが「大怪我で踏みとどまれた」ことは幸せなんだと思うんです。一日転ばなかったことを幸せに思える道明寺歌鈴みたいに。幸せなことを幸せだと思えることの幸せを感じられるようになったからこそ、まだ幸せに感じられていない事にも気づいて心が痛みます。

今にして思えば、今までプレゼンしてきた橘ありすも、柳瀬美由紀も日野茜も、成宮由愛も、不採用となった小日向美穂も白雪千夜も、今のわたしが抱える28人のアイドルたちもそんな人生を歩んできた子たちだと思うし、これから「出会う」であろうアイドルたちもきっとそうなんだと思います。こうしてたくさんの気づきを得られたのも、俺達の少女Aと出会えたからこそなのです。



俺達の少女Aは、本当にたくさんのことを教えてくれます。

少女Aに投稿しようか悩んでいる方。ぜひ音源を送ってみてください。思い悩んで原稿を書いて、録音した自分の声に絶望して、恥ずかしいとか怖いとか落ちたらどうしようとかそういう気持ちに目をつぶってえいっと投稿してみてください。

音源が採用されるかはわかりません。でも投稿したら、投稿することはできたんです。できることが一つ増えたんです。あなたが踏み出したその一歩は、少女Aの記録には残らないかもしれません。ですが、あなたの人生の1ページには確かに刻まれます。一歩を踏み出せれば、二歩目三歩目はあとからついてきます。アイマスは人生と言いますが、人生はアイマスだけではありません。一歩を踏み出した勇気はきっとどこかで生きてくるはずです。



「受領は倒るるところに土をもつかめ」

日本史に登場する、平安貴族の強欲さを象徴することわざです。強欲というものは一見すると悪いことのようにも思いますが、欲しいものが手に入らなかった時にそれでもなにかを手に入れようとすることを「強欲」と呼ぶならば、強欲であることは決して悪いことではないと思います。大好きなあの人のために、何より大好きな自分のためにわたしは土をつかみます。



改めまして、よしひこさん、大作さん、あいうえおさん。
放送をお聴きになった皆様、LVでご一緒してくださった皆様。
楽しい時間をありがとうございました。

あなたと、あなたの大好きな人に幸多からんことを。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

送ってた音源あげたよー。

――59(ごきゅう)――