記録所。

ブロマガからの移転記事です。

憧れのセリフを「 」に入れてみよう。(CD『Sing the Prologue♪』感想)

どうも。59と書いて「ごきゅう」です。
しょうでもガ○ダムでもパン○ライオンでもありません。佐○男子でもありません。



前回、世界滅亡 or KISSの先行公開を聴いてあれこれブロマガに書きました。なんというか、想定外の片付けられ方はしましたが、思いのほか自分の考えは間違ってなかったように思ってとてもほっこりしています。

今回は衝撃が強かった春恋フレームについてあれこれ書こうとしたのですが、色々考えていたら「あれっ、このCD実はちゃんとひとつの物語だな?」というところに至ったので、CD全体での話をしていきたいと思います。したがってネタバレになりますので、まだ聴いてない方はご注意くださいね。



……



ネタバレ防止の間尺稼ぎのあいだ、わたしと各アイドルの距離感をまず先にお話しておきましょう。わたしは現在、いわゆる「担当」を28人抱えていて、サッカーになぞらえたアイドルチーム「フィフティーナイナーズ」を結成しています。恋愛も移籍も自由自在なわがチームは今のメンバー含めこれまで49人のアイドルが所属してきまして、おかげさまで創設5年目を迎えました。
喜多日菜子は初期の頃からうちのエースです。
上条春菜は守護神として中期の1年間を支えてくれました。
遊佐こずえはごく短い期間ですがチームに名を連ねました。
久川凪、堀裕子、関裕美は番号持ちですがチームに入ったことはありません、強化指定選手みたいな?要するにずっとそれなりに興味があって、そこから進められていない子たちです。
三村かな子水本ゆかりは現状わたしからは少し遠い子たちです。

以上を踏まえた上で(いや知らんけど)、今回のCDの4曲についてわたしなりに感じたことを書いてみたいと思います。ここからはネタバレよ~



……



1.言ってみたい言葉はありますか?「Sing the Prologue♪」

 ”憧れのセリフを「 」に入れてみよう”

今回のCDのテーマはここに集約されると思っています(結論から入るスタイル)。言いたいことがあって、出したい想いがあって、でも恥ずかしかったり、言い方がわからなかったりして言えなかったことを思いきって言ってみよう!というわけです。

そして、その想いが誰かに受け止めてもらえた時、その人の物語は動き出していきます。シンデレラガールズのアイドルは、アイドルにスカウトされて、あるいはアイドル活動の中で、想いを受け止めてもらえる機会ができました。憧れが現実になりました。自分の考えていたことが間違いじゃなかったことが証明されたわけです。

 三村かな子・関裕美・久川凪・遊佐こずえ・堀裕子

この曲がこのメンバーで歌われたことは偶然ではないでしょう。
少し冷静に考えればわかることですけど、自分にしか理解できない事を思いつくなんて普通できないんですよ。ただ周囲に理解者がいなかっただけ。その「ただ」がとても重かった子もいるでしょう。この5人はそういう要素を持った子だと思っています。このメンバーに遊佐こずえが放り込まれて好き放題やってる姿は他のメンバー……特に凪や裕美には大きな救いなんじゃないかと思っています。

 ””はじまり”じゃなくて ”はじめる”が肝心なんだ”

「あなたはあなたのままでいい」って言われるのは一見すると冷たく見捨ててるようにも見えますが、結局は好き嫌いの世界でしかない以上、自分らしく生きるのが一番であって。だったら一歩踏み出しちゃえ!っていうのはきっとひとつの道。時を重ねれば重ねるほどアイドルたちが生き生きとしていくのはアイマスを長くやっている人ならわかるでしょう。みんないい子になっていく~って嘆く人もいますが、変わっていくことも含めて「あなたはあなたのままでいい」って受け止めてくれる人がいれば十分だとわたしは思っています。

 ”なんでもできる 真っ白なミライだから”

だって、毎日絵をかいていたら、たまには新しい色使ってみたいじゃないですか。


……


2.純度100%の恋のうた「春恋フレーム」

 ”あなたが笑うと 初めて眼鏡をかけた日みたいに 世界がパッて見えます”

もうこの一文で恋の歌だ!ってなりました。上条春菜はメガネをかけたことで世界が明るくなった子です。その眼鏡と同じくらい”あなたの笑顔”にやられているんです。そんなあなたに対して向けた言葉が、

 ”えっと…眼鏡、好きですか?”

いかにも上条構文! さすがメガネ推しは強いですね。でも、好きになって、好きになった気持ちを伝えたい。それって恋と同じじゃないですか! 上条はメガネをかけて明るくなりました。恋する女の子は好きな人の笑顔を見て世界が明るくなりました。このふたつを掛け算すると、このフレーズにもう一つの意味が生まれてきます。

 ”えっと…眼鏡(の女の子は)、好きですか?”

これあれでしょ、好きな異性に好みのタイプをきくやつでしょ。髪はロング?ショート?服装は?スタイルは?……みたいな。上条は注目点がメガネだっただけ。メガネを好きになった私があなたを好きになったのなら、”あなた”にはメガネを好きになってほしいじゃないですか。というかですね、

 ”春色ワンピのティアード ひらりふわり ひるがえしたら 思い切って 踏み出し”

て聞いてる時点で察しろや!!! ……って、ちょっと思いません? 上条は私服が結構かわいいですし、実はちゃんとばっちり意識してるんですよね。第一メガネだってファッションの一部だし、顔の一部なわけで。メガネの女の子がメガネ好きですか?って聞いたら、男の子は女の子の顔を見るでしょ。女の子が男の子にメガネかけさせて「似合うね!」ってやるとき顔を見るでしょう。つまりはそういうことです。ずっと見ていたい!っていう乙女心の表れなのかもしれませんよ。

 ”オーバルウェリントン…うつむかずに見せたい”

誰彼構わずメガネかけさせようとするから油断していましたが、メガネを好きになってほしい=自分を好きになってほしい、というのは間違いなくあるでしょう。好きな人に自分の好きなものを好きになってもらいたい気持ち、これを読んでる皆様なら理解できるでしょう?

 ”ドキドキしちゃってるその理由は たぶん 全部 全部あなたです”

上条春菜と恋する女の子を掛け算した結果、純度100%の恋の歌ができた。この曲を聴いた時に真っ先に連想したのが菊地真の『自転車』でした。自分の想いをぶつけたいけどなかなか言えなくて言いよどんじゃう。それが上条語だと”眼鏡、好きですか?”なんだと思ってて、ようやく最後で好きな気持ちをオーバーキルでぶつけちゃうのはそんな気恥しさの表れじゃないかなって。そしてこの曲はアイドルソングとして歌われているわけですが、上条自身もわりとこう思ってるでしょう。変なやつって思われてるけど、人並みに恋もするんだぞ!ってね。

この曲ラストのフレーズにやられてる人が結構たくさんいますが、これフレーズ自体はゲーム版でも入ってはいて、そこからパワーアップしてたんですね。ゲームの時は気づかなかったけど……この勢いでゲームに入ってたらひっくり返っちゃうよなあw


……


3.私らしく、カワイくなあれ「私色のプレリュード」

 ”カワイくなあれ”

自分らしく振舞った結果、かわいいって言われたら嬉しいんですよ。水本ゆかりは自由になりたいとちょこちょこ口にするそうですが、自由になりたいというのは今までを否定することではなくて、もっと世界を広げたいということ。ヤドカリが成長に合わせて貝殻を交換するように、水本ゆかりの世界もまたどんどんバージョンアップして大きくなっていく。

 ”心にふっと、浮かんだ音符は 今までとこれからをつないだメロディー”

そうした「これから」始まるアイドル水本ゆかりにとって、アイドル生活の日々は刺激に満ちたものでしょう。あちこちから音が集まってきてひとつの音楽を奏でていて、そんな音にあふれた世界に思いついた音を乗せる。ありのままに歩む水本ゆかりらしいフレーズじゃないですか。そうして音を乗せることでアイドル水本ゆかりはここにいるという証明をするんですね。これから始まるプレリュード=前奏曲を聴いて、と。揺れる光の波、タクトに揺られて、程よい速さで歌う彼女は、流されているように見えて実は揺るがないマイペースな部分が出てる気がします。

 ”五線譜の中から 溢れ出す気持ち”

現状、水本ゆかりの言語が音楽に偏るのは致し方ないことで、音楽方面の学がないわたしでは理解が及ばず辛いところではあります。ただ、彼女が新しい言葉を得るのはこれからであって、その第一歩が「カワイイ」だったのだと思っています。五線譜では表せない気持ちを表現する仕方を身につけるのはこれからだし、いろいろ身につけた結果音楽で答えを出したとしてもそれも水本ゆかりであって。

 ”私らしく、カワイく あなたに届けたいな 私色のプレリュード”

このフレーズを学のないわたしが必死に翻訳した結果、「私に新しい世界をくれたあなたに届けたい気持ちがあるから、届くまで伝え続けます。私なりのやり方で」って変換されたのですが、もしかして水本ゆかりさん結構なパワープレイヤーだったりしますか? 言語が音楽なのも、自分らしさを崩していない表れでしょうし、これが今後音楽要素が薄まったとしても「今までの全部」で表現するということにきっと変わりはないでしょう。いくら15歳で年月が浅いとはいえ、今までの全部を尊重するって、なかなかできることじゃないですよ?

水本ゆかりさんは話を誤解されることが多いとちらちら聞きます。これは上条春菜にも、後述する喜多日菜子にも言えることですが、本人はずっと発信し続けていて、でもその発信がうまくいかなかったんですよね。普段日菜子を見ているから思うのですが、この子も日菜子並み、もしかしたらそれ以上に解読の難しい子な気がします。上手く伝えられなかった子たちにアイドルという機会を与えてくれたPにはわたしとしても感謝したいところです。あとがっつりお友達になってるしーなと有香にも。

そして、この曲はプレリュード。前奏曲。まだ始まりです。これからどんな音楽を奏でていくのか、何部構成のどんな曲になるのか。かのモーツァルトは下書きをせずに曲を書き上げたと言いますが、水本ゆかりは身体を張って曲を作っていくのかな、なんて。


……


4.ただのやりたい放題!?「世界滅亡 or KISS」

”憧れのセリフを「 」に入れてみよう” って最初に引用しましたが、
いっちばん長い「 」がきました。だってこの曲の歌詞全部だもん。日菜子は妄想が趣味で、でも歌詞に妄想という単語はひとつも入っていません。それもそのはず、あの歌詞カードに書かれているすべてが日菜子の妄想なのです。妄想に夢中になっている日菜子は何度か見たことあると思います。それを言語化するとこんな感じになるんですね。でもこれはほんの一例で、こういうことを延々と繰り返しているのが喜多日菜子という女なのです。

 ”運命の王子様と愛のキスができれば 呪いは解けることになりました \ヤッター/

ヤッターじゃねえんだよなあ。ここだけ毎回引っ叩きたくなります。日菜子そういうとこやぞ。
でもこういう夢中になってはじけ飛んでる姿こそ喜多日菜子だし、自分がそうありたいからこそみんなが夢中になることにとても寛容だったりします。

以前個人放送「喜多日菜子の王子様の理想を語る生」で盛り上がったのですが、日菜子は当初妄想している姿に周囲がついていけないことが多く、それがボイス実装前後から受け入れられるようになり、佐久間まゆ初めて妄想の中身まで受け止めてくれました。厳密に言うと、Pが日菜子をお姫様(アイドル)にしたことで妄想を具現化できるようになって、それをまゆが拾ってくれたんです。性別が違っていたら日菜子の王子様はまゆだったでしょう。

 ”(運命の王子様は)そもそも最初からそんな人、どこにもいなかったの”

王子様=魔法使い説は原作シンデレラでも言われていることですが、これは翻せば「誰でも王子様である可能性がある」ということであって、またそこからいろんな妄想を膨らませていくことでしょう。

 ”一つだけ確かなことは今も世界は続いてて、私は元気に夢を見ています”

ここポイントだと思ってて、元気に妄想しています、じゃないんですよね。つまり、続く

 ”いつか未来に、王子様とのハッピーエンドを”

は、日菜子が本当に願っていること。あれこれと妄想が捗る毎日ですけど、それはそれとして王子様とのハッピーエンドは夢見てますからね、一緒にいるあなた♪ というわけです。日菜子はPを王子様に見立ててあれこれ妄想を捗らせてきました。日菜子にとってPは「日菜子がお姫様になる前に出会った人」ですので王子様カウントからは外れてきたわけですが、今回「魔法使いさん」に言及したことにより、がっちりストライクゾーンに入れてきました。まあこんだけとりとめのない妄想を捗らせる日菜子が、王子様=魔法使い説を知らないわけもないですよね。

まあそんなわけで、「はいここまで全部妄想でした~♪」というオチだったわけですが、この曲が4曲目にあるということは、その4曲まとめて「ここまで妄想♪」って言ってるとも捉えられるのかなって気がしてて、それを踏まえた上で「目を開けると~」からをもう一度読み返すと、また違った感情が湧いてきてよいと思います。全部妄想だよ♪妄想だけど、それはそれとしてあなたのハッピーエンドは願ってます、なんてね。

 ”とっぴんむふふのふ♪”

そして最後の最後に秋田要素。とっぴんぱらりのぷー、知らなかったけど歌詞見た瞬間に方言だな?ってわかる代物。ほんと徹頭徹尾やりたい放題です。水本ゆかりの時に「自分らしく」という歌詞がありましたが、それを日菜子なりに実践した結果がこの7分オーバーの曲なわけです。日菜子に好き放題やらせるとこうなる……否、1曲に納めたからこの時間で済んだだけで、好き放題やらせたら際限なくなります。喜多日菜子と付き合うということはコレと付き合うということですよ王子様候補の皆様。

翻って、わたしの暴走したアレコレに付き合ってくれるフォロワー・リスナー・読者の皆様にはほんと感謝しかないです。わたしにとっての日菜子が、皆様にとってのわたしなんですからね。やってることは同じだし、自分もこうありたいと思うし、それを気持ちよくやってくれる喜多日菜子がわたしは大好きなんだと思います。


……


5.憧れのセリフを「 」に入れてみよう

今回の8人は「上手く自分を表現することができなかった」という根っこはきっと共通。そこからの伸ばし方というか、着目点というか、手段が違うだけ。雑に投げるなら、この子たちは俺らとまるで変わらないってことなんですよね。まあそれはこの8人だけじゃないでしょうけども。
わたしの頭で考えた結果、今回の4曲はそれぞれ、

Sing the Prologue♪は好きにあふれる「毎日」に、
春恋フレームは好きという「気持ち」に、
私色のプレリュードはこれから新しい好きを知っていく「道程」に、
世界滅亡 or KISSは自分の好きを「形にすること」に、

それぞれ軸足があるように感じました。その微妙な方向性の違いで誰を好きになるかがきっと分かれてくるのでしょう。美しい音色も不協和音も、バラしていけばひとつの音であって、そうしたいろんな音が集まった結果綺麗になるかならないかでしかありません。それに、どの音色を美しいと感じるかも人それぞれですから。

「あなたはあなたのままでいい」っていうのもまさにここに通じる話であって、それは変わるなって意味ではなく、変わっていくことも含めてあなたはあなただって意味。それを受け止めてくれる人の方へ歩いて行きましょう。

 ”憧れのセリフを「 」に入れてみよう”

あなたは、何を入れますか? アイドルたちは、何を入れるんでしょうね。

たった一言?
それとも超大スペクタクル?
愛の言葉?
かっこいい言葉?
何気ない日常で使う言葉?
普段あなたが使う言葉?
気取った言葉?
油断した時の言葉?



 


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


「世界滅亡 or KISS」 世界を救うのか、喜多日菜子を救うのか。



「世界を救うのか、日菜子を救うのか」



ファンタジーものに限らず、創作世界においてよくある究極の二択。
あなたなら、どちらを選びますか。



 



どうも、59(ごきゅう)でございます。
日菜子の新曲「世界滅亡 or KISS」が登場したわけですが、この曲とんでもないですね。

 ――(日菜子の妄想)世界を救うか。

 ――日菜子を救うか。

今回の新曲はこの二択を問うているようにわたしには見えました。
そして、この二択で問題なのが、



「どちらも彼女にとって大切で、幸せなもの」だということ。



世界滅亡 or キス。つまり日菜子にキスをするということは、どちらかの世界が滅びるということ。妄想の王子様がキスをすれば現実が、現実の誰かがキスをすれば妄想の世界が。この曲は日菜子の夢うつつならぬ夢むふふな可愛らしい姿を現していると同時に、

日菜子にキスをする男に覚悟を問うてる曲だったのです!!!



(……という話を延々としていくのでよろしく☆)


……




1.日菜子とPの出会い

ここ最近ずっと仲良しな日菜子とまゆ。「ギュッとmilky way」でもずっとイチャイチャしていたこのふたりの共通点がどこにあるか、今まで正直よくわかっていなかったのですが、新曲登場後にあれこれ喋っていたら「構造は一緒、でも立場が違う」という結論に至りました。

 

コミュ1。日菜子は妄想に抱かれながら街をふらついていた時にスカウトされてアイドルになりました。このときアイドル=お姫様~なんて浮かれポンチだったわけですが、その幻想はすぐさまコミュ2で破壊されることになります。

 

この一言で。

日菜子の妄想の世界では日菜子はお姫様だったはずです。そんな彼女にPは「お姫様になれない」と言い放つ。つまりこれは「現実の世界では(今のままでは)お姫様になれない」ということであって。

当然ですが、Pはここで日菜子を現実のお姫様にしようとするわけです。



つまり構造上、日菜子は妄想の世界からPによって連れ出されたという格好。妄想の世界にいる限りお姫様でいられるし、いずれは王子様が手を取って幸せにしてくれる。そんな幸せ空間にいたはずなのに、突如現れた魔法使いによって手を引っ張られて現実世界に連れてこられたのです。

そこにPの罪の重さがあるし、初のソロ曲タイトルが「世界滅亡 or キス」だったことに繋がっていきます。その話に行く前に、まゆですよぉ。


……



2.まゆとPの出会い

ではそんな日菜子と仲良しなまゆは、Pとどんな出会い方をしたのでしょう。

 

コミュ1。運命の出会い。

 

そしてPのもとに転がり込んで「手を取って♪」とせがんできます。Pはタジタジ、その手を取ってプロデュースしていくことになります。まゆは自らPのいる世界に飛び込んだ。

つまりまゆの世界にPを連れてきたという構図なんです。




……そう、このふたり、

Pによって異世界に引き込まれた日菜子

Pを異世界に引き込んだまゆ


という関係なんです。構図は同じ、ですが立場が違う。同じ構図の被害者と加害者。

そして、先に物語を進めたのはまゆでした。まゆのソロ曲「エヴリデイドリーム」は、まさにそんな”運命の人”との夢のような日々を描いています。もちろんその先を望んではいるのですが、それはそれとしてPを連れてきたまゆは幸せなんです。



 

ですが、まゆは壁にぶち当たりました。

Pに恋い焦がれてアイドルになったはいいものの、アイドルである以上Pとの関係がそれ以上進まないのです。かといってアイドルとPというつながりで出会っている以上、アイドルの世界を容易に切り離せない。

 ――Pの世界を(アイドルとして)救うのか。

 ――Pを(女の子として)救うのか。

この二択を迫られました。そして、アイドルとして側にいることを誓ったのです。
もちろんいずれはふたりきりの世界になることも諦めてはいないでしょう。ですが現状迫られた二択では青を取ったのです。


……



3.世界を救うのか、キスをするか。

まゆからは遅れて物語が進んだ日菜子。まゆが直面した二択を迫られることになります。
ただし、選択を迫られるのは日菜子ではありません。Pです。

……もうおわかりでしょう。
佐久間まゆの物語は、まゆがPのもとに転がり込んできた、つまりまゆの世界にPを連れてきたことから始まりました。

連れてきたのはまゆ。だから選ぶのはまゆなんです。



喜多日菜子の物語は、Pが日菜子をアイドルにスカウトした。つまりPが日菜子を妄想の世界から現実へ連れてきたことから始まりました。

連れてきたのはP。だから選ぶのはPなんです。



 


えっ、日菜子に一目惚れしたから連れてきたわけじゃない……なんて、言わないですよね? アイドルの世界に連れてきたのは誰でしょうね、幸せな世界に浸っていた彼女の手を引いて、広い世界に連れ出したのは誰でしょうね。

その責任は果たさねばなりません。日菜子は「王子様は誰だろう」的な発言を時々しますが、つまりそれってそういうことだと思うんですよね。まさか連れてくるだけ連れてきて……なんてことはないですよね?

 ……ねぇ?

あ、ちなみにここら辺の話を踏まえて「ギュッとmilky way」の歌詞を見ると面白いですよ。同じ歌詞でも全然意図が違って聞こえますから。主題ではないので割愛しますが。


……




4.世界滅亡 or KISS

ということで、話は新曲に帰ってきます。
夢から醒めてしまうことを「世界滅亡」と表現するの、いいですよね。

夢から醒める前にキスをしてほしい。そんな思春期少女の純粋な願いを歌った曲。確かにそうでしょう。そっちが本線だとわたしは思っています。いますが!!!

古来から、お姫様の目を覚ますために王子様のキスが必要、という物語がありまして。夢が終わっちゃうからその前にキスしてほしい。でも、キスをしたらお姫様は目覚めるんです。夢の世界にはいられなくなるんです。



今、日菜子は並行世界に生きています。

王子様妄想が捗る幸せな妄想世界と、
Pに連れてこられた、アイドル喜多日菜子としての現実世界。

どちらも日菜子にとって大切で、幸せなものです。



Pに連れてこられた成果でしょうか、日菜子は妄想を”妄想のこと”として人に話せるようになりました。妄想の世界と現実世界の切り分けができるようになってきました。それはつまり、妄想のお姫様と、現実の日菜子お姫様の切り分けができるようになってきたということ。であるならば、王子様だって、きっと。



 



王子様はPじゃないって考えが多数派だとは思います。ですが、Pじゃない可能性はゼロではありません。それに、日菜子にキスをするということは、ただ王子様の夢から覚めるだけではないのです。現実の日菜子にキスをして王子様の夢から覚めるということは、

日菜子が妄想の王子様の手を取らない

ということなんです。これは、昔の日菜子では決してあり得ない事でした。むしろ王子様の手を、キスを、今か今かと待っていたはずです。その日菜子が、妄想の王子様の手を取らない日が来るかもしれない。そのきっかけを作るのは、現実の王子様……の有力候補であるPかもしれません。

日菜子にキスをするからには、お覚悟があるということでよろしいですよね、王子様?



まゆが、自分の気持ちを一旦抑えて、Pの望みを叶えることを選んだように。

Pは、自分の気持ちを抑えて、日菜子の望みを叶えることを選ぶのだって選択肢です。



……



「世界滅亡 or KISS」


 ――Pとして、日菜子の世界を救うのか。

 ――男として、日菜子を救うのか。






さあ、選びましょう?

受領は倒るるところに土をもつかめ。(第14回 #俺達の少女A 全音源感想)

皆様こんばんは、59と書いてごきゅうでございます。
俺達の少女A、今回も素敵な音源がたくさんありましたね。





1日目がボイス未実装部門、2日目がボイスあり部門。
今回の総選挙のレギュレーションに合わせての少女Aと相成りました。
ということで、今回も全音源感想をやりたいと思います。
敬称略にて失礼します。


……


【1日目】

OP.免停でもドリフト/和久井留美
「あいうえお、P、さーん」好きですw
前歴、実家、美貌……持っているからこそハードルになるものってあって、それは持ってる人にしかわからないんですよね。そして、それが架空のものだとわかっていても、誰かの心を打ちぬくんですよね。

1.サマキル/メアリー・コクラン
左利きの苦悩はわたしにはわかりませんが、確かにそう考えると日本語の縦書きは、メアリーにとっては救いだったのかもしれませんね。

2.へたを/砂塚あきら
ハリウッド俳優がサングラス姿でバカンスを過ごすように、場所に適した仮面はきっとあって、砂塚はそれを手に入れたのかもしれませんね。

3.ききょう/松原早耶
アイドルのことを伝える少女Aにおいて「嘘」を取り扱うことはとても難しいですが、ここまで開き直ると気持ちいいですね。やられました。

4.Dan/東郷あい
求められた姿を見せ続けるのは辛いものです。そりゃ子供に帰りたくなることだってありますよ。だから、帰る場所があるって幸せなことなんですよね。あいさんにとって、桜の木のお話はまさに帰る場所のひとつなのかもしれません。

5.斑野進/キャシー・グラハム
お茶の間のアイドルと世界のアイドルは矛盾しない。だって芸能人を見ている時、わたしたちはどこにいるでしょうか。テレビの前にいるでしょう。そういうことなんだと思います。

6.MIU・イツキ・デルタ/柳瀬美由紀
めちゃくちゃいい話してたのに……カニってカニだったのかよ……って思ったけど冒頭で「配達」って言ってたんですねw こんなに思い出を詰めたカニを、柳瀬は何秒で剥くんでしょうね。その無慈悲さまで含めて柳瀬美由紀が好きなんですよ。一度わたしが奪っておいて言えることではありませんが、毎回少女Aに柳瀬美由紀がいることにとても救われています。

7.庵才くまたろう/八神マキノ
アイドルは偶像。偶像は神の象徴。ならば神を作るのは人間。人間が歌い継ぐことで神が生き続ける。その原初に立ち返ると、八神マキノはまさに神になろうとしているんですね。自ら。

8.しらせ/今井加奈
手紙ネタの音源は過去にちょこちょこありましたが、「手紙を書く」ところに照準を合わせた音源って実は初めてですよね。手紙書いてる時って、悩みますもんね。でも書きたいから書くんですよね。ある意味少女Aを体現した音源だなって思います。正直このブロマガもこんな形ではなく、ひとりひとりにファンレターを書きたいくらいです。

9.つとむ/松本沙理奈
セクシーで生きるということは自己主張が強いということでもあって、その自己主張の強さは子供っぽさでもあって、セクシーと子供という一見相反する要素に共通の根を見出して一人勝手に膝を叩いてしまいました。あと声がセクシーでした。

10.gmナムル/水野翠
いつの世も、いいことも悪いことも、理由というものは「人が後からつけるもの」。苦悩した時間は無駄だったかもしれないけれど、そこに理由を与えることはできる。理由を見出すことができる。それがプロデュースのひとつなのかもしれません。

11.戯念/綾瀬穂乃香
もしもはいつも考えるけれど、それはもしもの話であって、今そうはなっていない。今が幸せなら、少なくとも選んできた道は間違っていなかった。正しくもなかったかもしれないけれど、もしもの話はもしもの話でしかなくて。

12.テノール池袋晶葉
白坂小梅(白河夜船)の前科も今は昔、今度は大石泉(内蔵助)を巻き込んできましたね。今日はお時間がいっぱい、その先の池袋晶葉をお楽しみに、なんて。

13.屋良斗/辻野あかり
ギターのテンションの低さがツボでツボで……しかし一世を風靡したネタは普遍的なのかもしれないなあ、なんて思いました。

14.トキワ/財前時子
わたしがこの御仁と仲良くさせてもらっているので完全に私信ですが、これがやりたかったんだと思うし、わたしはこれがずっと聴きたかったです。強く声高に宣言するトキワさんが見たかったです。目指すところがあり、そして求めすぎない。だから歩き続けられる。この御仁のおかげで財前時子に対する見方が変わったのはわたしだけではないでしょう。高貴な方です、Pもアイドルも。

15.ひよまる/ライラ
ライラさんの未来のために月の土地を買っているなんてとってもロマンな話をしているのになぜ府中刑務所で例えたんですか……日本に来ようと月に行こうと、父親の影にいつも囚われ続けているといえば、そうなのかもしれませんが。

16.大家/並木芽衣
女の子とナイショを共有するのって、男の子としてはとっても特別な感じがしますよね。そこをわかっているのかいないのか……そういうところが少女っぽさなのかもしれません。ごちそうさまでした。

17.羊狩り/池袋晶葉
イケブクロディビジョン……ラップの美しさは今更触れるまでもありませんが、ひとつだけ言えることがあるとするならば、強がれるって才能ですよね。

18.ヨロイヅキ/奥山沙織
手に入らない期間が長いとどうしても待ち望んでしまいますが、その先まできっちり見つめているヨロイヅキさんがいれば、奥山さんもさぞ心強いことでしょう。純粋な奥山さんだからこそ、温かいプロデューサーが必要なのかもしれません。

19.マネキント/古澤頼子
胸を張って、顔を上げる。
古澤頼子の原点にして、出発点。そこに立ち返ることの強さを見せて頂きました。歩いてきた道のりは、ふっと振り返ると仲間がたくさんいるんですよね。歩いてきた道のりがずっと続いているから。

20.黒土/浅利七海
初日MVP。ずっとやりたかった贖罪。でもそれは、浅利七海がここまで大きくなった今だからこそできる贖罪。長い時間がかかりましたけれど、長い時間をかけないとできないことは確かにあって。全力で生きた結果生まれたものに貴賤はない。ないけれど、そのほんの一粒の後悔は、これからもずっと側にいるんですよね。

21.ユーリ/今井加奈
うーんオタクのトークをここまで自然にやっちゃいますか……いや、自然にできることが、これが本心であるなによりの証なのかもしれません。そばつゆをこぼすくだりのうさんくささ好きですw

22.怪人セトベア/北川真尋
ずいぶんなご老体だと思ったら鶴瓶だったんですね……前回の実況から一転、北川真尋がまっすぐな子だからこそ、そのプロデューサーは多彩なことでバランスが取れるのかも。

23.ひろせ/北川真尋
衣装の蓄光を星に例える美しいプレゼンなのです。蓄光の綺麗さは自分もよくわかるのでとても尊いと思うのです。思うのですが、開演前に腕の星に光を当てて”充電”している光景を想像してどうしても和んでしまうのです。なんかかわいくないですか?

24.さばみそ/藤忍
普通という概念は一歩間違えれば、普通じゃないものを見下すための材料になる。普通じゃないものを自分の世界と切り離すスケープゴートになる。普通を背負うのは、特別になるよりも難しいことなんだと思います。

25.スイP/今井加奈
自分のことを普通だと思うのと、他人を普通だと思うのは実は違くて。他人を普通だと思うのは「普通」という名前をしていますが、「特別なものを自分と同じ立ち位置に置きたい」という気持ちが働いた結果だと思うんです。これが一歩間違えば叩きや嫉妬に繋がりますが、それをプラスに捉えさせてくれるのが今井加奈なのかな、スイPなのかなって思うんです。




【2日目】


OP.のとさわ/高森藍子
もーーーーーーーラップの人たちほんとずるい。そういうニコ生企画立ち上げよう?
でも、自分のできること、自分の強みをしっかり武器にしてパワープレーで攻める姿勢は、高森藍子のゆるふわのそれを見ているようで、親和性というか納得を感じました。

1.ふぁん/島村卯月
笑顔にはたくさんの種類がある。それを体現しているのが島村卯月だし、その普遍性が彼女を押し上げていたんだなあと。誰にでもできるからこそ、卯月にしかできないのかもしれないな、なんて最近思います。

2.137P/神谷奈緒
神谷奈緒は貴方のアイドルを輝かせる。自らの担当が輝くことを第一に置くシンデレラガールズの世界において、神谷奈緒の触媒力の高さを売っていくのは、誰かの担当を輝かせることになると同時に、そうして活躍することで神谷奈緒も輝く、いわばwin-winの関係。まさしく営業でした。

3.ねこのひたいP/水本ゆかり
フルート視点。一見ネタでしたし実際ネタなんですが、楽器を持つ手や添える口に自信を感じるということは、演奏を聴いている側でも感じることですし、フルートがそれを感じていないわけがないんですよね。アイドルとして自信を持った水本ゆかりはこれからその魅力を存分にふるうと思います。フルートだけに。

4.ちゅうず/喜多見柚
不満もないけどロマンもない。音源を聴きながらずっと「そうなんだよ、そうなんだよ!」って言い続けていました。身の程をわきまえている柚の生き方は本当に救いになるし、そんな柚が大好きだし、わたし自身が目指したいところです。

5.きな粉/堀裕子
今も昔も、わたしは堀裕子がシンデレラで一番の美少女だと思っていますし、堀裕子が不器用なのはなんとなく気づいていました。それをはっきりと出してきたあのSSRは、多くの人の堀裕子像を動かしたことでしょう。担当していなかったことを後悔したアイドルは、もしかしたら堀裕子が初めてかもしれません。なんせ美少女ですから。

6.しめじ/上条春菜
メガネの話=上条春菜の話。本人らしいっちゃ本人らしいのですが、開き直るとどうしてこう清々しいのでしょうね。

7.凡才/黒埼ちとせ
余命いくばくもない?ちとせがシンデレラガールズにやってきて、それぞれのプロデューサーのもとで命を伸ばしていく。「5分の遅刻はみんなの5分をそれぞれ奪っている」とよく言いますが、みんなが黒埼ちとせに触れれば、それだけちとせの寿命は伸ばせるんですね。

8.しっくい/南条光
なぜ南条はクソコラされてしまうのか……ですが、アンパンマン例えはなるほどなあと思いました。アンパンマンには様々な登場人物がいますが、南条光というヒーローが困った時に新しい顔をくれるP。裏から支えてくれるちひろさんやトレーナー、横に並び立つ他のアイドルたち。応援してくれる友達やファン。新しい仕事の中で迫りくる困難を乗り越えるために、どれも欠かしてはいけないんですよね。

9.レイザーラモンHP/向井拓海
開幕声聞いて「おまえか……」となりました。屋良斗さんといい、令和二年になにやってるんでしょうか。やりやがったな新幹線。でも欲に正直な御仁は好きです。この二人の未来に幸せが来てほしいって心の底から思います。……いや、今も幸せかw

10.プーチンと白プーチン宮本フレデリカ
楽しい嘘をつき続ける彼女の本心、泣き顔を見たい。デレステになって、アイドルの涙を見る機会は増えましたけど、それでもやっぱり、見たいですよね。笑顔のアイドルの裏側にある喜怒哀楽を。涙を。

11.柚架/高垣楓
今まで少女Aで高垣楓音源を聴くたびに、高垣楓がどんどん遠くへ離れていく、高みに上っていく……誤解を承知で言うならば、Pから「触るな」と言われているように感じていました。それが今回初めて一歩降りてきたような気がするのはどうしてなのかわかりません。帝に初めて謁見する貴族の気持ちはこんな感じだったのでしょうか。

12.LEO/小早川紗枝
意地っ張り。Pもアイドルも。少なくとも少女Aに投稿しているような方々はみんな意地っ張りだと思います。ただ、それがアイドルとシンクロした時、その輝きが何乗にもおおきくなるのかなって。見せつけられました。

13.みくも/久川颯
みくもさんははーと出会って、本当に世界が開けた。素材合同の頃から自由な御仁だなあという印象はありましたが、その自由の意味が、久川颯を境に変わったような気がしていて。うまく言えませんが、眩しいです。

14.デレマスマル秘情報/夢見りあむ
周年ライブ前に「違反者講習会」というオタ芸有志イベントがありましたが、夢見りあむ違反者講習会はどこかで欲しかったのかもしれないな、と思ったりしました。講習料いくらだろう。

15.ミコト/緒方智絵里
ちぇりーめりーちぇりーはつよい。ウッとなっちゃう。智絵里は見捨てないでから始まって受け止めてくださいに至っていますが、つまるところずっとプロデューサーを独占しているんですよね。ああ……我慢しきれないよね……

16.錦/城ケ崎美嘉
この音源を聴いていてなんというか、城ケ崎美嘉って後ろを見続けてきた子だったのかなって思ったんですよ。妹の憧れにこたえる、つまり妹の方を向いて生きていた。かっこいい姉を追いかけ続けた妹がアイドルとして自我を持った時、お姉ちゃんは初めて前を向くことを意識できたのかなって。そんなことを思いました。

17.虎猫/諸星きらり
好きなものを好きでい続けることってものすごく難しい。好きなはずなのに口からこぼれるのは怨嗟や嫉妬になっちゃったりするし、好きなはずなのにいつの間にか見失ったりする。だから、好きなものを好きだと言い続けられる御仁は尊敬します。

18.七一/椎名法子
ただただかわいいだけをアピールしたいアイドルはわたしも何人かいましたが、いざ音源を作ると3分持たなくて今までずっと断念してきました。なんというか「正解」を見た気分です。

19.夢之路/松永涼
今回両日でひとつだけ選ぶならこちら。本番中、何が刺さったのかがまったくわからないんですけど、気が付いてたらぼろぼろ泣いてて。もしもで選ばなかった世界を、これから選べることの幸せを、夢之路さんは松永涼に与えたい。その意気を、ささやかながら、わたしも。名は体を表すと言いますが、夢之路さんは、まさに。

20.夢芽/水本ゆかり
愛とは何か、15歳の彼女には難しいものだったことでしょう。でも、思い悩みながら前に進むとき、助けてくれる人たちのありがたみを知る。自分が誰かに愛されてることを知るんですよね。その集大成があのバレンタインだったと思うと、物語は連綿と続いてるんだなあって。

21.りっぷる/的場梨沙
パワープレー。ただひたすらなパワープレー。信じたものを真っすぐ信じ続ける。そんな子を放っておくわけにはいきませんよね。りっぷるさんの音源はたくさん聴いてきましたが、初めてりっぷるさんの「刃」を見た気がしました。

22.ミノP/小早川紗枝
こんなに後半だったので警戒しましたが、いつものミノPで安心しました。いいことなのか?って思うかもしれませんが……変わっていく良さを、変わらない良さで伝えるなんて素敵じゃないですか。後半普段のミノPだもん。処刑用BGMとしての美彩の強さも発見でした。

23.やーまP/水本ゆかり
個性は無駄から産まれる。それを自ら体現していくやーまP。以前のプレゼンでゆかりは自由を求めていると仰っていましたが、こんな自由なプロデューサーがそれを後押しする光景はとても美しいです。ただ、これで前科二犯ですのでもう歌うイメージは払拭できませんねw

24.イクヨモツ/本田未央
到達点は確かにある。でも、到達点で終わりじゃない。辿り着いたら、次に進む。その繰り返しが人生なのかもしれないですね。熱い音源でした。

25.モニパセル/久川颯
この熱さ、たまりません。好きなものを好きだと叫び、絶対に自分を卑下しない。この気持ちを、わたしは持ち直さなければならない。そう認識させてくれる熱い音源でした。


……


いやー書いた書いたw
50枠の少女Aは久しぶりでしたから、改めて見るとやっぱりすごいボリュームですね。

第5回から聴かせていただいてますが、何回聴いても素敵な音源で、誰かが読まれるたびにツイッターで、ディスコードでおめでとうが飛び交う。こうしてみんなの歓びを感じられる瞬間がたまりませんし、その輪の中に居させていただけることってとても幸せなんです。たとえ自分が主役でなくとも、誰かを祝える自分がそこにいることが嬉しいんです。嬉しいはずなんです。


……


が、ここでわたしはひとつ懺悔をしなければなりません。



それは、わたしが思ったよりもプレゼンを聴いていなかったこと。

投稿者側になったことがあるとわかると思いますが、本番当日はどうしても緊張するものです。そこはどうしても拭うことはできないのかもしれません。

ですが本編中、皆様の素敵な音源を聞くたびに「読まれないかも」と思ってしまう自分がいることに気づきました。投稿者が伝えたかったことはなんでしょう。アイドルについてではなかったか、そのアイドルがどれほど素敵か、楽しいか、強いか、輝いているかを伝えたかったのではないか。なのに音源を聴いた直後のわたしが考えていたことは、自分のことばかりだったんです。

わたしは以前から「投稿者とアイドル」をワンセットで捉えているところがありました。「アイドルに動かされてしまったPの叫び」を聴きに来ている気持ち。影響されて自分が担当になることもありましたが、どちらかというと「この二人を見守っていきたい、応援したい」と思うことが少女Aではとても多かった。

それがいつの間にか、自分と投稿者との“対戦”に軸がぶれてしまっていた。それに気づけたのは「自分が投稿しているけれど初日は絶対に読まれない」という状況を生み出した今回のレギュレーションだったからかもしれません。トキワさんの音源の時に「かっこいい!!!」って家で叫んでしまったのですが、そこで音源を楽しんでる自分に気づき、同時に自分のことばかり考えていた自分がいたことにも気づきました。



第6回から投稿させていただいて8投稿5採用、このうち選考が絡んだのが3採用。いわゆる常連となって久しいわたしですが、その軸がぶれだしたのは今にして思えば、ポケモン回と言われた第9回に通ってからかなと思います。あの自信がいつのまにか過信になっていた。以前とある投稿者がブログで仰っていた「ささやかな憂い」の意味を、このような形で気付くことになりました。

ここで語ることではないかもしれません。でもこういう自分がいたことは間違いなくて、そこは恥じなくてはいけない。シンデレラガールズの世界に身を削りすぎて壊れていくプロデューサーさんをたくさん見てきましたが、わたしは少女Aに身を削りすぎていたんだなあと認知できたことは大きな収穫となりました。


……


わたしは人生で大怪我をしてきました。それは不幸なことだったと思います。ですが「大怪我で踏みとどまれた」ことは幸せなんだと思うんです。一日転ばなかったことを幸せに思える道明寺歌鈴みたいに。幸せなことを幸せだと思えることの幸せを感じられるようになったからこそ、まだ幸せに感じられていない事にも気づいて心が痛みます。

今にして思えば、今までプレゼンしてきた橘ありすも、柳瀬美由紀も日野茜も、成宮由愛も、不採用となった小日向美穂も白雪千夜も、今のわたしが抱える28人のアイドルたちもそんな人生を歩んできた子たちだと思うし、これから「出会う」であろうアイドルたちもきっとそうなんだと思います。こうしてたくさんの気づきを得られたのも、俺達の少女Aと出会えたからこそなのです。



俺達の少女Aは、本当にたくさんのことを教えてくれます。

少女Aに投稿しようか悩んでいる方。ぜひ音源を送ってみてください。思い悩んで原稿を書いて、録音した自分の声に絶望して、恥ずかしいとか怖いとか落ちたらどうしようとかそういう気持ちに目をつぶってえいっと投稿してみてください。

音源が採用されるかはわかりません。でも投稿したら、投稿することはできたんです。できることが一つ増えたんです。あなたが踏み出したその一歩は、少女Aの記録には残らないかもしれません。ですが、あなたの人生の1ページには確かに刻まれます。一歩を踏み出せれば、二歩目三歩目はあとからついてきます。アイマスは人生と言いますが、人生はアイマスだけではありません。一歩を踏み出した勇気はきっとどこかで生きてくるはずです。



「受領は倒るるところに土をもつかめ」

日本史に登場する、平安貴族の強欲さを象徴することわざです。強欲というものは一見すると悪いことのようにも思いますが、欲しいものが手に入らなかった時にそれでもなにかを手に入れようとすることを「強欲」と呼ぶならば、強欲であることは決して悪いことではないと思います。大好きなあの人のために、何より大好きな自分のためにわたしは土をつかみます。



改めまして、よしひこさん、大作さん、あいうえおさん。
放送をお聴きになった皆様、LVでご一緒してくださった皆様。
楽しい時間をありがとうございました。

あなたと、あなたの大好きな人に幸多からんことを。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

送ってた音源あげたよー。

――59(ごきゅう)――

あなたがいるから、わたしはここにいる。 (第13回俺達の少女A 全音源感想+α)





皆様こんばんは、59です。小日向美穂で送って落選しました。
第6回から出させていただいて、落選は第10回(橘)に続く二回目ですが、
今回はやりたいことをやりきっての落選なので悔いはないです。
他人の努力の中身を知らないのに、努力したなんて言うのは絶対嫌だ!って音源を送って、
努力に負けました。言うことないですw

とはいえ、やっぱり採用されたいですね、次は負けませんよ皆様。
投稿者はみんなライバル。戦う相手が、みんながいるからわたしも上を目指せる。
自分が一番だってことは譲りたくないですからね。フフーン!



というわけで第13回俺達の少女A、おつかれさまでした。
毎度恒例の全音源感想を書きたいと思います。20件って書きやすくていいね……w
敬称略にて失礼します。



……



0.プリンゴ/木場真奈美
 きばーーーーーーーーー!!! まなーーーーーーーみーーーーーーー!!!
 何回聴いても元気が出る。すき。

1.ミツ/大石泉
 個人的にずっと待ってた大石泉プレゼン。まっとうに「紹介」でしたね。
 自分が本当に望んでいること。それを見つけるのって、簡単なようで難しい。

2.おにぎり食べ食べ丸/輿水幸子
 開幕、幸子のあり方の話が出て勝利を確信しました。幸子の生き方はかっこいい。
 自分が一番である、とは誰しもが心のどこかで思っているでしょう。
 だから、そんな自分に嘘をつかない幸子の背中は大きく見えるし、そうありたい。
 痛快なプレゼンでした。

3.屋良斗/岸部彩華
 過去に何があろうとも、ファンには綺麗なところだけを見てほしい。
 本人が見られたくないものを覗こうとするのはきっと無粋。知るばかりが全てではない。
 過去と共に語ることが多い少女Aだから尚更、わたしは感じるところがあります。

4.ペッパー/首藤葵
 待ちに待った首藤葵音源。
 大分をそこまで知らないってことないと思いたいけど、そーでもないのかねえw
 方言かわいかったです。アイドルと同郷っていいですね。

5.ンピゥセ/砂塚あきら
 twitter探したら既にフォローしてて、誰かと思えばあなたでしたか。
 自分のありのままを受け止めるのってなかなかできないことですよね。

6.ドクササコ・ラファエ朗・suzakuOG・アリサ/星輝子
 連名からのラジオ形式だったので警戒してしまったのは古参の悪い癖ですね。
 ありそうでなかった楽曲からの切込み、なんというか「やられた」って感じでした。
 大変失礼いたしました。ちなみにわたしもきのこ派です。

7.星野流人/藤本里奈
 アイドルとガテンの共通点「道」に焦点を当てたエモプレゼン。
 おっぱいの影に隠れがちですが、この方はしっかりと前を見据えているんですよね。

8.戯念/涼宮星花
 心が震えた音。
 誰しもが感じたことがあるでしょうそれを、こうしてプレゼンに具現化する戯念節。
 言葉を組み上げる力が本当にすさまじくて、毎度毎度悔しい思いをさせられます。
 言葉の力は偉大だと言うけれど、言葉で伝わらないもどかしさのほうが強くて。
 自由に使いこなせる戯念さんが羨ましいです。くそう勝てない負けたくない。

9.やーまP/辻野あかり
 二位じゃ覚えてもらえない。だから人は頂を目指す。
 わたしも努力嫌いなので多少気持ちがわかる……気がしてしまうのですがきっと違くて、
 どこまでを努力と思うかは人それぞれだと思います。便利な言葉は個人差が大きくて、
 この定義を洗うと一回り二回り深みが出る気がしています。

10.デレマスマル秘情報/辻野あかり
 今回の少女A流行語大賞ノミネート間違いなし「農協の山川」
 地元の人の声援シリーズは過去にもちょこちょこありましたが、
 男声一本しか使えないことがこんなにも武器になるとは……思い知らされました。


……


11.柚架/神崎蘭子
 神崎蘭子の言葉ってこんなに体系化できるのか……
 ここまで紐解いたことに純粋に感心してしまいました。まっとうに講座。

12.サマキル/メアリー・コクラン
 大和撫子のくだりははっとしました。読めてるからこその間違い方なんですね。
 日本語話者ゆえに気づきにくいポイントに気づかせてくれたことに感謝。

13.ハナイチゲ/岸部彩華
 なるほど、盛る=アイドルの魅力を発揮させる=俺達の少女Aと。
 ということは、わたしたちは岸部彩華だったんですね(違います)

14.ヒロセ/野々村そら
 プレゼンを通してキュートだなあ! って思っていましたが、この子パッションだ……
 アイドルに合わせてガラッとプレゼンスタイルを転換してくるとは、こやつ、できる。
 その器用さ、脳みそを自由に使っている感じがうらやましい。
 全身を使ってアイドルを体現する。それは北川真尋でも野々村そらでも通ずるのかも。

15.くまたろう/八神マキノ
 今回ひとつだけ選ぶならこちら。プレゼンにはいろいろな刺さり方があると思いますが、
 このプレゼンは「この子に触れてみたい」と思わせる方面の刺さり方をしました。
 アイドルの行動の背景にある根っこの感情って、きっと普遍的なものなんですよね。
 先の星花さんのプレゼンではありませんが、「わたしの好きな音がしました」

16.りっぷる/首藤葵
 すでに地盤がある子が変化するのはなかなか難しい。それでも首藤葵は柔軟に対応した。
 そんな器用さと方言が治らない不器用さのギャップが彼女の魅力なのかな、なんて。

17.黒土P/五十嵐響子
 黒土節。3分きっちり笑わせていただきました。ほんと大好き。
 心の内に何を込めていても、ひとたびライトの下に出ればみんな大好き黒土P。
 ある意味アイドルよりアイドルらしい御仁です。そりゃアイドルもついてくるって。

18.夢芽/涼宮星花
 演じ分け半端ねえ……まっすぐに涼宮星花に憧れて、真っすぐにその背中を追いかけて。
 それは次元の壁をも超えて、自分の未来に繋がっていく。
 人生を動かされる瞬間は、どこにあるかわかりませんね。素晴らしい。

19.AstonGT/木場真奈美
 高橋礼子プレゼンでおなじみのAstonさん。
 普段は割れたガラスを素手で握って殴ってくるようなイメージがあるのですが、
 礼子さんから一歩離れるとクールな強さを見せてくるのずるいですよ。

20.つとむ/斉藤洋
 努力はしている。でもその努力が楽しい。だからずっと続けられる。
 努力を続ける秘訣って色々あると思いますが、この方は斉藤洋子にそれを見出した。
 やられました。



……



以上20件でした。あっという間でしたね。
第5回から少女Aを聴かせていただいていますが、やっぱりやめられません。
今回は開催自体が危ぶまれていただけに、御三方のご尽力には感謝してもしきれません。
わたしは不採用となりましたが、思うことがあるんです。


 わたしは、俺達の少女Aがあったから、今ここにいる。


少女Aに投稿して、たくさんのあったかい声をいただいて勇気をもらって、
選考ルールができるくらいにたくさんのライバルがいて、
そのライバルたちと全力で競い合って、嬉しくなったり悔しくなったりして。

わたしが少女Aを知ってから丸4年。確かに10回、13回と落選しました。
ですがこんなにも幸せな気持ちになっているのはこの4年間があったからだし、
この4年間のデレマス人生の中心にあった「俺達の少女A」があったからだし、
「俺達の少女A」のもとに集まったたくさんの温かくて強い人たちがいたから。



わたしは正直ロクでもない人生を歩んできました。自分から踏み外したという意味で。
そんな自分がこんなにも幸せを享受できているのは、
幸せを受け止めることを教えてくれたみなさまがいたからです。

少女Aからたくさんの派生企画が生まれ、たくさんの方の気持ちを聴く機会が増えました。
そこで、わたしはみなさまから愛されてることに気づきました。
幸せを受け止めきれなくて夜泣きしたこともありました。
嬉しくて泣く日が来るなんて、昔の自分では考えられない事でした。

どんな人にも信じる道があって、その好き嫌いや相性はありますが、
それ以上の差は、もしかしたらないのかもしれません。
きっと今ここに書いてることは、見る人が見たらとても当たり前のことだと思います。
そんなことに今まで気づけなかったわたしがいたことも事実ですし、
遅くはなりましたが、気付けるようになった自分が嬉しいです。



そのきっかけをくれたのは紛れもなく「俺達の少女A」に他なりません。
2016年の春、わたしは自業自得によって、とても幸せとは程遠い孤独の淵にいました。
そんな灰の中で聴いた第5回俺達の少女A。
大トリのYOSSYFLAMEさんの音源を聴いて、わたしの音源づくりが始まりました。

それからしばらくは棘が抜けず、投稿者さんと喧嘩してしまったこともあります。
わたしのわがままで傷つけた人はとても両手では数えられません。
それでもみなさまはわたしを受け入れてくださり、わたしは投稿を重ねました。
59の歩みは、常に少女Aと、そこに集まる人々と共にありました。

これまで59と関わってくださった全ての皆様に感謝します。
わたしをここまで連れてきてくださり、ありがとうございました。
連れてきたつもりはないと思いますが、わたしが勝手についていきました。
わたしができることは音源を投稿することだけですが、投稿することはできます。
どこかでお会いすることがありましたら、どうぞよろしくお願いします。



……こんなことをここに書いていること自体がわたしのワガママです。
感謝だのなんだの言いつつ、わたしはずっとワガママばかり言っていますね。
こんなワガママ野郎に付き合ってくれる温かい皆様に幸あれ。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



――59(ごきゅう)――

俺達の少女A 自音源を振り返る。

お久しぶりです59です。
考察妄想ブロマガを書かなくなってすっかり少女A専用ブロマガと化したここですが、
久しぶりに、俺達の少女A……の、自分の音源の話をしたいなあと思います。



……



気がつけば少女Aも第11回を数え、わたし自身も第6回から5通を採用して頂きました。
第7回からレギュレーションに選考が入ってくる中でここまで採用して頂けたのは、
今にして思えばとてもありがたいし、よくやったな自分……とも思います。

送るときはそんなこと考えていなくて、ただ単に録ってて楽しいとかそんな次元。
もちろん選考通ってほしいなあとか、そのための悪あがきはしますし、それが楽しいし、
少女Aへの投稿から早3年、舞台どころか映画やアニメもロクに見なかったわたしが、
気がついたら市民ホールで舞台に立っていました。
そんな、わたしの人生をほんの少し動かした、少女Aの音源たちのお話。

全ての音源をニコ動にアップしてはいるのですが、
それぞれ振り返ってみたいなあと思います。



……



第6回 成宮由愛
 
恥ずかしの処女作。すべてはここから始まりました。
第5回の開催情報を事前に知っていながら送ることができず、後悔してから半年。
当時から超☆複数担当だった59の主戦、成宮由愛で投稿しました。
第5回の頃になかったナレーション調でいこうと決めて、成宮の誕生日が近いことから、
某「プロ野球選手が聴きたくないテーマ曲」でおなじみのあの番組風にしたのですが、
当時から選考があったらきっと落選してわたしの物語は始まらなかったでしょう。
いいときに巡り合えたと思います。



第7回 成宮由愛
 
この回から1アイドル1通制限のレギュレーションが加わり、まずやったことが、
前回成宮由愛で送っていたりっぷるさんとの競合を避ける工作でした。いやー姑息w

第7回の投稿から封印して今日まで継続しているものがふたつあって、
ひとつが「投票お願いします」という言葉。
投票してもらうことが目的ではなかったので、自分がそこを勘違いしないように。
もうひとつが、「成長」をテーマに置くこと。
当時は単にお高くまとまって面白く作れないから、というくらいの理由だったのですが、
この本質は1年後、成宮とはまるで正反対の日野茜のプレゼンに現れることになります。

当時はわたしの中で成宮由愛が浸透し、成宮由愛イタズラ妖精説がかなり強かったので、
わるい子成宮を喧伝しつつ妖精さんにイタズラしてもらうことにしましたが、
結果として同じネタを放り込んできた怪盗頼子にやられたのはいい思い出ですw



第8回 柳瀬美由紀
 
第8回はボイス未実装限定、1アイドル1通制限というレギュレーション。
当時、柳瀬美由紀の故郷について妄想を繰り返していたこともあって、
それをモデルに当時のクラスメイト7人+先生、みんなからの手紙という形にしました。
すべて一人でやったので演じ分けがキツかった……なんてのも今となってはいい思い出。
あと画像に使用した手紙を作るのが楽しかったです。シール買ったの小学生以来ですよw

音源が出来上がった段階での自信度は後にも先にもこれが一番だったのですが、
「プレゼン」からは大きく外れているので、当時は投稿するかどうかも悩んでいましたね。
第9回で今井加奈へのビデオレター、相川千夏へのメッセージが出てきて、
わたしのやったことは間違っていなかったと思ったりなんかして。



第9回 日野茜
 
帰ってきたシンデレラガールズ総当たりラップバトル。採用数は50。
この難関(当時は投稿100越え程度を想定していました)を突破するために何ができるか。
考えた結果、「熱量でブチ抜くしかねえ」という結論に至りました。

当時はわたしが書き続けてきた考察妄想ブロマガも末期の頃で、
「アイドルを知らないのに好きになること」への引け目をぶち破りたかった。
わたしが考察妄想ブロマガを書き続けてきたのもまさに引け目からくるものでしたし、
アイドルの過去をダイマして、過去を知らない事に引け目を覚えてほしくなかった。
当時のうちのメンバーでこれができるのは日野茜しかいない。

日野茜のプレゼンであると共に、ダイマに対するアンチテーゼの意味合いを込めた音源で、
己の気持ちを吐くために日野茜を利用している、と叩かれることも覚悟していました。
お隣さんがいない平日の昼間に必死で録音したのも、今となってはいい思い出です。



第10回 橘ありすで落選

第11回 橘ありす
 
さて問題作の時間です。根幹は「大人になれないならせめて、子供としての幸せを」
第10回に同じテーマで送って落選していたので、そのリベンジの意味が強くありました。
構成としては第7回の妖精成宮由愛とほぼ同じで、前後半が逆になっただけだったり。
「橘ァ…」でやった天丼ネタは第6回のGガン南条の衝撃も久しく、
いつの間にやら期待されるようになった(?)ロリコンモードでやった結果がこれ。
記憶に残るならロリコンでも何でも使ってやりますよ。採用50の枠は狭いんだもの。

「今まで培ったすべての筋肉を使った集大成」という評を頂いてびっくりしたのですが、
こうして思い返してみるとなるほど感があったりします。
あと心の底から思うのですが、この音源が橘に新曲が来た後で本当に良かったです。



……



こうしてみると、地盤が固まったのは妖精さんの時で、
そこからなーんにも変わってないなあなんて思ったりします。
「これからを見たい」その希求の積み重ねが明日のシンデレラガールズを形作っていく。
そんなことをのんびり思いつつ、これからもゆるーくやっていきたいなって思います。



なーんて、いつもロリコンだからたまには徳を高めてもいいよね。
ここまで見ていただきありがとうございました。



……



えっ、俺達の夢ソン生!?
このツイプラに参加してる人にイメージソングを送りつけちゃっていいのかいッ!?
投稿締め切りは9月7日!? まだ時間あるじゃないかッ!
本放送は9月14日!? 楽しみだなあッ!



第11回 #俺達の少女A 全音源感想。




ふぅ♪ 皆様こんばんは。59と申します。

前回の開催から1か月。めでたく総選挙が開催され、俺達の少女Aの季節が来ました。
簡単にはなりますが、今回も全音源感想を書こうと思います。
敬称略にて失礼します。



……



DAY1
1.トリスタ/藤原肇
 はじめからはじまる少女A。紫の高貴さを離れてかわいいに降りてくる。
 そうして一歩一歩ファンへと近づいていくのかもしれませんね。
 無料十連でSSR引けたので愛でたいと思います。

2.スカイP/本田未央
 やりきったな、ただただやりきったな。中身がまっすぐなのがまた素敵だよ本田圭佑

3.七一/古賀小春
 なんでだろうなあ……七一さんの語り方すげー好きなんですよね。
 ド天然に見せかけてクレバーな子はたくさんいますが、ド天然クレバーなんですねぇ。
 いつ終わるかわからない怖さがある中で先を見据えるってすごいことですよほんと。

4.ターキーP/黒川千秋
 ポスターの短い文章にも物語が詰まっている。どこまでも目が離せないですね。

5.じゃじーず/夢見りあむ
 あいうえおさんも仰っていましたが、わたしも前半が本音だと思っています。
 いや後半も本音なのかもしれませんが、りあむに対する気持ちは前半が本音っぽいなと。
 照れ隠しもありつつ、しかし前回弾けてからネジが飛びましたねじゃじーずさん。

6.Cr/今井加奈
 画像にありすがいて次くるんじゃないかとソワソワしていましたw
 メモを活かして整然としたプレゼン作ってくるのすごい……実に今井加奈でした。

7.凡才/黒埼ちとせ
 時間が進まないことが、短命な彼女の命を永らえて、成長していく。
 それは希望なのか、呪いなのか。あるいはそのどちらでもない何かになるのか。

8.59/橘ありす
 大人になりたいと言う子に、大人になるまで待てますかって聞かれて、
 大人になるのは待ってくれないか、と返すのなかなかに最低だなって我ながら思います。
 だから待てないんですよ……待てない、待てないよ橘!あー我慢できな(ピー
 (詳細はこちらで語りましたのでよろしければお読みください。)

9.みくも/久川颯
 10票入れました。みくもさんをして直球を投げさせてしまう久川颯ほんと何者だよ……
 久川颯のラーメンの話すごく好きです。なんというか、ごく普通に見えるけど、
 よくよく読んでいくととても野心的でエネルギーがあるんですよね。はー好き。

10.トキワ/財前時子
 今回の音源で一本選べと言われたらこちらを。30票入れました。
 わたしは第一印象で引いていた側の人間なので、そう思っていることへの罪悪感もあり、
 そこを刑事に突かれたことで、犯人のような気持ちになってずっと泣いてました。
 財前時子はシンデレラにいるアイドル。いるからにはちゃんと理由がある。
 音源終わって画面を見たらみんな笑っててアレー!?となったのもいい思い出です。

11.イツキ・MIU/柳瀬美由紀
 カニはシェアして食べる。みんなで食べるから「黙っちゃうよねー」になる。
 至極当り前のことなのに、すっぽり抜け落ちてました。いやはや目から鱗

12.井原/瀬名詩織
 沼ならぬ海に沈む。しかしあの大きな帽子にそんな意味が込められていたとは……
 そしてプレゼン画像のカード、透明な帽子をかぶっているんですね。それはつまり。

13.怪人セトベア/北川真尋
 なんだって北川真尋Pってみんな流暢なんだよ……芸達者しかいないのかw

14.隆一・揚おじ・おかず・JQ・有坂/本田未央
 うーんなんというか、キマッてますねぇ……w あの胡散臭い感じ好きです。

15.柚架/高垣楓
 柚架さんというとキンと冷えた氷の刃のようなクール音源のイメージが強いですが、
 「続いてはポシュレです♪」とふわっと来てちょっとびっくりしましたw
 見返すたびに小ネタが見つかるので、ほんと作りこまれてるなぁ……

16.tokei/佐久間まゆ
 佐久間まゆは前に進んでいる、けど変わってはいない。変わったのは、周りの見方。
 変えたのは……プロデューサーの活動。伝道者の存在って本当に大切。
 ずっとずっと続けてきた活動が、ようやく実を結びつつある(であろう)景色は、
 tokeiさんの目にはどのように映っているのでしょうね。

17.ヨロイヅキ/奥山沙織
 今回は熱かったですね。あーいうまっすぐ熱いの大好物なのでとてもよきでした。
 違うって言いきるのは勇気がいる。でも言い切らなきゃいけない時がある。

18.星野流人/向井拓海
 お っ ぱ い 。
 ……なんというか、入り口は様々ですし、入り口で貴賤が決まるものでもないと。
 ただあの流れでてっぺん目指そうぜは、さすがにサラシの向こうの頂に目が行きますw

19.出島/安部菜々
 シンデレラガールの衣装で原点に返るのは素敵なものですね。
 そして原点に返るということは、そこからスタートするってことであって、
 まだまだこれから。夢は夢で終われない。夢を叶えた後だって。

20.AstonGT/高橋礼子
 わたしは真っすぐなアジテートが大好きなので、AstonGTさんの語りはたまらんです。
 礼子さんがキングモデルって初めて知った……しかしその未来はちょっと見たい。

21.しぐぴー/大原みちる
 最初マーガリンと言われてなんのこっちゃでしたがなるほど……
 いつも同じ味で食べるのは勇気がいるし飽きもくる。
 色んな調味料をかけながら、たまに丸のままで食べてみよう。深いなあ。

22.遠心力P/上田鈴帆
 なんか憎めないんですよね……w くっそーなんであんなに面白いんだ。

23.ミノP/小早川紗枝
 なんというか、今回はいつになくノロケ度が強い音源でしたね。ごちそうさま。

24.worldendproduce/綾瀬穂乃香
 美しい。実に美しいプレゼン。アイドルと内容、口調、BGMのハーモニーが心地いい。
 少女Aを録音して何回も聞き返していますが、ここにくるとスッと背筋が伸びます。

25.やーまP/水本ゆかり
 票を入れて水本ゆかりを不良にしよう! ってパワー強すぎんよーw
 でも清楚に見られることがコンプレックスというのは知らなかったしなるほどなあと。
 求められるものと内面は得てして噛み合わないものですが、
 内面を出すのはとてもリスクが高いですからね。プロデューサーいてこそですね。



DAY2
1.ヒロセ/北川真尋
 もはやお馴染みヒロセさん。まっすぐなプレゼンなのにどうしてドラマチックというか、
 緩急鋭くこちらを刺しに来るのか。感情の起伏のコントロールが上手くてこう……

2.ミコト/緒方智絵里
 智絵里のプレゼン聴きたかったー! 初期からは見違えるような女に成長しましたね。
 きっと智絵里が変わったというよりも、もともと持ってたけど気付いていなかった、
 気づく機会がなかっただけなのかもしれません。そりゃプロデューサーは大切なわけだ。

3.樹海/秘密
 本当に秘密のまま突っ走るとは驚かされました。……それ以上何も言えないw

4.いせあん/黒川千秋
 ありそうでなかった斬新なスタイル。台バンして魂の叫びをするのはいつかやりたい。
 きっとみんな台バンするくらいの気持ちを込めて音源を録っているでしょうけれど、
 いざ目の当たりにすると心が燃えますね。

5.マツP/成宮由愛
 名前に夢を乗せられた子は辛い。結局どう転んでも何かしら悩みは付いて回るのですが、
 普遍的な悩みであっても、本人にとっては他人事じゃない。
 だからこそ乗り越えた今の姿にはしみじみ思うところがあります。
 あと、大空アイバラはすっかり定番となりましたね。スカイペインターで妖精は舞う。

6.さばみそ/藤忍
 第5回から聴いていますが、今までの忍プレゼンの中できっと一番静かなプレゼン。
 でも、その骨は本当に太い。工藤忍Pのそういうところ、熱くていいね。

7.西園寺マヨイ・BLUEZEN・こりーん/松本沙理奈
 セクシーデリバリーブームは眺めている程度でしたが、
 こうしてパッケージングされると脳に焼き付きますね。ラストセクシーってなんだよw

8.ききょう/松原早耶
 ききょうさんも毎回毎回ローブロー入れてきますね……誠実なプロデュースでした。

9.斑野進/キャシー・グラハム
 キャシーの趣味に落語ってないんだ……直近の出番のイメージがどうしても残るので、
 良くも悪くも過去って薄れていくんですよね。
 過去を知らなくてもプロデュースはできますが、知ってて得することはあるものです。

10.フィリ/若林智香
 あの瞬間、何人の視聴者があのポーズとったんでしょうね。わたしもとりました。
 アイドルに限らず、何気なくやってることが実は凄いことだったりするんですよね。
 そこを自覚すると、アイドルに対する見方は大きく変わる気がします。

11.FAN/島村卯月
 他のアイドルのセリフでプレゼンする手法はいつかやってみたいと思っていたのですが、
 いざ目の当たりにしてみるとやっぱりいいですね。いろいろな要素を含ませられる。
 同じ島村卯月、同じP.C.S.でも違う。それは時を超え時代を超えるための一歩なのかな。

12.クイズ同人パクリティオ/秘密(神谷奈緒
 最初ATPが送られたのかと思ったら137さんだったの……いろいろ挑戦的でした。
 3問目の答えになる問題、なかなか見つからなくて苦労したんだろうなあ……w

13.マネキント/古澤頼子
 画像ネタ被りはすみませんでした。よくネタが被るし何か縁があるのかもしれません。
 古澤頼子と同じだけ歳を重ねて、人生を共に歩める人がいる。
 わたしたちにはそれができない代わりに、できることはきっとある。

14.しっくい/南条光
 グググッ!とかボディー!とか色々ありましたが、折込チラシは我慢できませんでしたw

15.きな粉/堀裕子
 堀裕子ってあんな美少女なのにサイキックでアホの子で、
 それでいてしっかりとした考えを持っていないわけじゃない。
 その燃費の悪さっていうのは大きな魅力のひとつなのかもしれませんね。

16.スイP/今井加奈
 こういう中学生的な青春感、いいなあと思うと同時に色々思い出して胸が詰まります。
 自分も柳瀬の音源で似たようなことしましたし、こういう感情っていいですよね……
 こういう普遍的でオンリーワンな感情をまっすぐ伝えたいなって思うんだ。

17.ぶー太郎/兵藤レナ
 ウワサひとつからここまで掘り下げてくるとは……ほんと色んな所に鉱脈はありますね。
 ぶー太郎さんの切り口には毎度毎度驚かされます。

18.メトロン星人原田美世
 CMは世の流行を表す。こんなCMが流れる未来を夢見たい。

19.ひよまる/ライラ
 「ライラは」という一人称にそんな意味を見いだせるとは……
 こういう話を聞くたびに、運営はどこまで仕込んでいるのか恐ろしく思えてきます。
 とてもいい話を聞かせて頂きました。広島戦楽しんできてくださいね。

20.河原/吉岡沙紀
 この方は今後、少女Aの名物投稿者になる。そんな気がします。終始吉岡沙紀でした。
 担当はアイドルに似るというか、本質で通じ合ってるというか。粋というか。

21.りっぷる/的場梨沙
 比較的小劇場な舞台を見に行くことが多いので、演者さんの小ささの実感がありました。
 ステージの上では大きく見える。目の前で見ると小さく見える。
 であるならば、等身大の的場梨沙を見られるのは担当Pの特権なのかも。

22.羊狩り/的場梨沙
 これまでのラップシリーズで一番好き。梨沙の尖ったセリフはラップに映えますね。
 話は聞いた。票は入れた。見せてもらおうか、的場梨沙の晴れ姿を。

23.黒土/浅利七海
 帰ってきた黒土さん。この人はやっぱり天才だあ……ギターピックのくだり好き。
 それでいて浅利七海への情熱の深さが垣間見えて、ちょっと泣きそうになりました。

24.戯念/綾瀬穂乃香
 そのアイドルの行動には意味がある。意図がある。
 綾瀬穂乃香の場合はそれが「舞台に立ててうれしい、楽しい、ワクワクする」だった。
 アイドルに真正面から向き合って、しかもちゃんと本質に気づいてあげられる。
 戯念さんはつくづくプロデューサーなんだなあと思わされます。
 一見すると俺にもできそうって思えるような語り、言葉選びをしているように見えて、
 実際は考えて考えて考えて考えて考えた結果の産物で、全く真似できない。感服します。

25.ジョルジュ/本田未央
 ジョルジュさんは最初から一貫して「未央は弱い。でも輝ける」なんですよね。
 星の数ほどいるアイドルですけど、見つけてしまえばたったひとりのアイドル。
 ナンバーワンでありオンリーワンなんですよね。だから夢を乗せる。
 いつものジョルジュさんであり、いつになくお洒落なジョルジュさんでした。



……



今回も素敵な音源がたくさんありました。
回を重ねるごとにクオリティは上がっているのですが、
毎回のように初投稿の方が爪痕を残していくのもたまらなく熱いです。負けてられない。

今回は4000人を超える人が生放送を見ています。
つまり我々は4000人集まる会場に自分のアイドルを上げるために、
オーディションを勝ち抜いているんですよね。
勝ち抜くために、アイドルと向き合って、アイドルの魅力を最大限に発揮させる。
そして最大限に発揮できたとしても、その日の流行によって落選したりもする。
しかもシャニマスと違い、今週の流行はチェックできません。そりゃ難しいよほんとw



でも、だから楽しいとわたしは思います。
前回初めて落ちて、悔しくなった自分がちゃんといました。
読まれた嬉しさを改めて実感できました。皆様の素晴らしい音源にも感化されました。
刺激を受け、与えて。そんな積み重ねを、今後もできたらいいなと思います。

改めまして、よしひこさん、大作さん、あいうえおさん、投稿者・視聴者の皆様。
素敵な時間をありがとうございました。


59(ごきゅう)

#俺達の少女A 橘ありすを待てなかったロリコンの語り。





ふぅ♪ どうも、59でございます。
まさかの2DAYS開催となった第11回俺達の少女A、とても楽しい時間でございました。
わたしの音源もありがたいことに採用していただき、たくさんの反応に嬉しかったです。
DAY1の8番手。あまり枠の前半には来ないと思っていましたがまさにそんな位置。
ふたつ前のCrさんの画像に橘がいたので、次くるか?と気が気じゃなかったですw

全音源感想も書きましたが、今日は自分の音源の話をさせてください。



……



わたしは第5回から視聴、第6回から投稿させて頂いております。

  第6回 成宮由愛 (ドキュメンタリーのナレーション風)
  第7回 成宮由愛 (妖精さんが投票券盗んじゃいました)
  第8回 柳瀬美由紀 (同級生からの手紙)
  第9回 日野茜 (トラーーーーーーーーーイ!!!)
  第10回 橘ありす※不採用
  第11回 橘ありす (橘……)

成宮を続けた以外は基本的に違うアイドルで送っていますが、
前回落ちたことが思ってた以上にショックで橘で再び出させていただいた次第です。
次回があったらまた違うアイドルになっていると思います。
しかしこの4人で一番背が高いの成宮なんですよね……ひゃくごじゅっせんち。


 
 



今回の原稿全文です。過去6回音源作って初の1000字越えでした。
トラーイ!の日野茜でも899字ですので、間を詰めるのがとてもとても大変でした。

ありすが太字になっているのは呼び間違え防止用。
橘ありすにかけた言葉では「橘」、皆様に向けては「ありす」と呼び分けました。
理由は言うまでもなく、「ありすと呼んでもいいです」への精いっぱいの反抗。
ありすをありすと呼ぶのは、大人になったありすの結婚式を見届けてからです。



 



さて、内容の話。
コンセプトというか話の骨としては

 「大人になりたい橘ありすを、大人になれない世界で幸せにしたい」

でして、前回はそれを星の距離(光年)に例えて送っておりました。
ウラシマ効果というものがありますが、待てば待つほどわたしと橘の歳は離れていく。
だから、待ってもダメ。わたしはそう思っています。

 シンデレラの世界にいる限り橘は歳をとることができない=大人になれない。
 プロデューサーとしてのわたしは、橘の「大人になりたい」を叶えられない。
 シンデレラが終われば橘は大人になれるけれど、わたしが橘を追えなくなる。
 ならばせめて、子供の橘を見守っていきたい。

そのジレンマを送って前回落選しました。
今回、その本線を維持して取っ掛かりを探した結果目を付けたのが、



 「プロデューサーさん、待てますか。いいから、待てるか答えてください」



という、橘ありすの言葉で最も有名であろう言葉でした。
橘ありす史上3枚目(ドヤ顔で2枚目って言ってるの恥ずかしい……)のブライダル。
この言葉に対して「待てない!」と返すのはお約束みたいなところがありますが、
そこで天丼で流れを変えることを思いついたのがすべての始まりでした。
気持ち悪い感じに持ち込んだうえで空気変えてズドンと落としたかったのですが、
まーったく決まらなかったことだけは計算外でしたw

それはそれで美味しかったですし、毎回予想だにしない反応が来るのは楽しいのですね。
正直意見が分かれるプレゼンだとは思っていましたが、
(体感)9割気持ち悪いに寄るとまでは想像していませんでしたね。
みんなロリコンになっちゃえよ。



 



恐らく気持ち悪さに拍車をかけているであろうこの画像。
実はこの画像を作ったことによって、後半部分のプレゼンが大きく変わりました。
この画像、今までの橘のSR・SSRをすべて使用しているのですが、
当初は橘の目がすべて隠れていて、フクロウの目だけが出ている状態でした。

ただ、気持ち悪いこの写真群を「思い出」として昇華できるなとふと思いまして、
一番誘っている風に見える【夏宵の記憶】の目を見せて、後半の内容を大幅に変えました。
in factの歌詞にハメたのもここで生まれた奇跡でしたし、
結果として詰め込めるネタは詰め込めたなーと思っています。

また、今回初めて音源中で自己紹介をしました。今まではコンセプト的に合わなかったり、
「自分の名前を出したところでアイドルに得はない」派なので名乗りませんでしたが、
ここまで気持ち悪くやってしまったので責任をこっちに持ってくるために名乗りました。
結果として気持ち悪いほぼ一色に染まったので、名乗って正解だったと思っています。
ありすPの皆様すみませんでした。



先述の通り、この音源のコンセプトは一貫しています。
大人になりたい橘ありすを、大人になれない世界で幸せにしたい」

 シンデレラの世界にいる限り橘は歳をとることができない=大人になれない。
 プロデューサーとしてのわたしは、橘の「大人になりたい」を叶えられない。
 シンデレラが終われば橘は大人になれるけれど、わたしが橘を追えなくなる。
 ならばせめて、子供の橘を見守っていきたい。

前回はここまでで落ちました。なのでそこに、

 最近の橘ありすは自分の子供っぽさを受け入れられるようになってきた。
 だったら、大人になってからでは手に入らない、子供らしい幸せを与えてあげられる。
 子供のころ幸せだったなって言える思い出をあげたい。
 皆様からも、やっと子供になれた橘ありすに子供らしい幸せを与えてあげてください。


これを付け加えました。
気持ち悪い部分が強すぎたみたいであまり伝わらなかったのは反省ですが、
込めたい気持ちは込められたかなあと思います。
いやーバランスってほんと難しいですねw まあロリコンだししゃーない。

よしひこさんはしぐぴーとの生放送で、
 「(59のプレゼンは)どんな反応になるか読めなくて一度落とした」
と仰っていましたが、結果的に作者側からしてもその通りでした。
結果採用して頂き、おかわりまで頂いたので送ってよかったと思っていますが、
コレを初日に送り付けて頭を抱えさせたことだけはすみませんでしたw
たぶん今後も、告知から3日以内には送ると思います。ピュアセレクトマヨネーズ。

感想を追っているとちょいちょい意図に気付いてくださっている方もいらっしゃって、
採用してくださったよしひこさん、おかわり指名してくださったあいうえおさんと併せて、
本当に感謝しています。ありがとうございました。



……



とまあ、こんな流れでございました。

改めまして、よしひこさん、大作さん、あいうえおさん。
そして感想コメント、ツイートしていただいた皆様。
素敵なたくさんをありがとうございました。
おかわりは夢だったので、呼ばれた時は飛び跳ねてました。ありがとうございました。



……



おまけ。

大人になりたい、大人になるまで待てますかという橘の問いに対して、
大人になるのは待ってくれないか、なんて返しちゃう自分が辛いんですよねこの音源。
そりゃロリコンだって言われても返す言葉がありません。
次回があれば送ると思いますので、このロリコンを見かけましたらばよろしくお願いします。

じゃあ、行きましょうか……刑事さん。