記録所。

ブロマガからの移転記事です。

第10回俺達の少女A、全音源感想。 #俺達の少女A

皆様こんばんは。59です。







少女Aは前回が前回でしたので、正直次回開催が難しいと思っていたのですが、
突発でめでたく開催されるという嬉しいサプライズ。
今回も全音源感想を書かせて頂こうと思います。
採用枠25に対して投稿42件とのことですが、少ないと思うのはマヒでしょうね……w



 ……



敬称略にて失礼します。



1.ひよまる/ライラ
 ドバイ行ったライラさんPそんなにいるの……
 という話は置いといて、なるほどライラさんは立場が独特で、ある種置きやすいのかも。
 異質であるが故の創作適性とは、いやすばらしい切り口。

2.MIU・イツキ/柳瀬美由紀
 やなせみゆきはじゅうよんさい! これだけおぼえてかえってね!
 どシンプルな直球。そうなんですよ、よく見るとギャップが結構あるんですよね。

3.宮島桂梧/夢見りあむ
 気持ちいいくらい夢見りあむでしたね。清々しい炎上(爆笑)でした。
 これが総選挙中の放送だったら投票券の束でボコボコに殴られていたことでしょう。
 冷静に聴ける今だとまた違う面白さがあるのがたまらん。もうあなたの優勝でいいですw

4.へその人/荒木比奈
 このプレゼン以降、各アイドルのへそに注目した人は多いでしょう。
 そのくらい衝撃……というか刷り込みというか……を与えたプレゼンでした。

5.J.P/小関麗奈
 悪戯は標的の引き立て役、悪は正義の引き立て役。悪ではシンデレラガールになれない。
 彼女をシンデレラガールにするのがPにできる最大のイタズラ。
 これは小関麗奈でしかできない最高のプレゼンだったと思います。

6.柚架/アナスタシア
 Nebula skyとっても大好きなのですが、この子15歳なんですよね。
 アイドルになるってことは、それだけ失うものもある。忘れちゃいけないことですね。

7.りっぷる/成宮由愛
 りっぷるさんのプレゼン視聴歴も6回目になりますが、見事に空振りを取られました。
 ちゃんとカードを読み取ることを久しぶりにやろうと思いました。

8.へたを/本田未央
 なんだなんだと思わせておいて最後にズドン。ひゃーこれは手が出なかったストライク。
 長くデレをやっている人ほど決まるやつですね。思い出ボムってこわいわーw

9.ペッパー/上条春菜
 「お客様、ここメガネ屋ですよ……」
 と言いつつ語っちゃうのがなんというか上条春菜みを感じました。Pはアイドルに似る。

10.すいそP/白菊ほたる
 なんというか、オタクの語りってこうだよなー。聞いてて気持ちいい音源でした。

11.トキワ/財前時子
 なんというか、お洒落なんだけど異質というか、触れてみると親しみやすいというか…
 しかし、担当にならなくてもいい、外から見てるだけでもいいというのは救いですね。

12.斑野進/浜川愛結奈
 まー確かに暴れ馬なのかもしれませんけどバックがマキバオーでなんか可愛い……w
 しかしある種のとっつき場所を与えてくれたという意味でも素敵なのかもしれません。
 なんというか、なんでしょうこの謎の清々しさ。不思議な音源でした。

13.ひろせ/浅野風香
 ひろせさんも芸達者だ……こういうストーリーテリングするゲームありますよね。
 ページをめくる音がなんともたまりません。

14.しぐぴー/喜多見柚
 「お疲れ様ですしぐぴーです」の入りも懐かしいです。
 柚は目指さないアイドル。柚が柚らしく、自分らしくあることが長寿の秘訣なのかも。
 ずーっと前を見て生き続けて、ふと振り返ったら仲間がたくさんいるんですよね。

15.星野流人/向井拓海
 曲がる道は間違えても、曲がった先は真っすぐ続いてる。
 それが向井拓海のアイドルロードなのかもしれませんね。いやー熱いアイドルですよ。

16.みくも・星澤/桃井あずき
 星澤さんと聞いてボイス実装かなと思ったらボイス実装だった……
 「合体お化け大作戦はまずいですよ!」じゃないんだよw
 でもなんというか、あずきって賢しい子なんですね。賢いじゃなくて賢しい。

17.ききょう/松原早耶
 もはや定番となったききょうさんの早耶プレゼン。毎回毎回すげー響く……
 今好きなものがコロコロ変わるのっていいですね。好きなものがたくさんあるって素敵。
 嫌われることを知っているから、好きでいてくれる人を好きになれる。いいですね。

18.じゃじーず/三船美優
 表現があれかもしれませんが、妄想から生まれるものって、所詮妄想なんですよね。
 だから刺さった時に世界が開ける。感動する。好きになる。嫌いにもなるかもしれない。
 だけど、心が動かないことには何も始まらないんですよね。

19.テノール池袋晶葉
 元ネタがわからなくて大変申し訳ない……落語から青少年の主張まで幅が広い。

20.Mito/藤忍
 なんだろう、工藤忍のプレゼンはこれまでたくさん聞いてきたのに、
 「忍ちゃんが大好き」って言葉を初めて聞いたような気がします(違ったらごめん)。
 工藤忍はわたしが大好きなツアーでよくお見掛けするので親しみがあったりなんかして。

21.大家/並木芽衣
 旅って、新しいものを見つけられる場所ですよね。
 だから旅行には行けなくなっても、並木芽衣子は旅をしている。新しいものを見つける。
 新しいものを受け入れられる限り、人は進化し続けていけるのかもしれません。

22.ヨロイヅキ/奥山沙織
 彼女は一歩を踏み出した。それだけかもしれません。
 でも、一歩を踏み出さなければ、何も始まらない。0と1の間には大きな溝がある。

23.羊狩り/結城晴
 不器用に突っ走る姿、わたしには到底真似できるものじゃない。強いです。
 「世界一のサポーター」あんたが世界一のサポーターだよ。

24.やーまP/水本ゆかり
 夜空に浮かぶ星は太陽のように光を放っている。月は太陽がないと輝かない。
 アイドルが月なら、太陽は……そういうことですよね。

25.戯念/白雪千夜
 名前に絡めたプレゼンってエモが高くてこう、やられてしまいますね。
 千の夜を超えてきたなら千の朝を迎えていること、というのは心に響きました。
 得るものがあるから失うものもある。そこであなたが何を望むか。
 白雪千夜は、わたしは、何を望むのでしょうね。



……



毎回のことではありますが、冷静に聴き返してみるとたくさんの発見があるものです。
つい送りたくなってしまうのでなかなか機会は来ないかもしれませんが、
いつか、純粋な視聴者として聞いてみたいですね。



わたしが少女Aを聴き始めたのは第5回からですが、
第5回大トリのYOSSYFLAMEさんのプレゼンが強烈に響いた結果今まで続いているので、
実はトリ以前のプレゼンはほとんど覚えていないのです。
第6回からは録音して、熱くなりたいときに聞き返したりしていますが、
今にして思えば、第5回も全部録音しておくんだったなあ……と後悔しています。



改めまして、よしひこさん、大作さん、あいうえおさん、投稿者・視聴者の皆さん。
素敵な時間をありがとうございました。
自分の力で何かできるかもしれない。そう思わせてくれる少女Aが、大好きです。
第11回俺達の少女Aの開催を楽しみにしつつ、今宵はこの辺で失礼します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 



第11回俺達の少女A、待ちます。待てないけど待ちます。

Pと親の関係から生まれる柳瀬美由紀への邪念。

お久しぶりです。59です。
しばらくブロマガが滞っておりましたが、久しぶりにネタを見つけたので書きます。
すべて一個人の勝手な妄想ですので予めご承知おきを。

柳瀬美由紀に関しては以前ブロマガに書いています。そちらもあわせてどうぞ。



……



 



柳瀬美由紀。
北海道出身の14歳。3月生まれの本人が14歳と明言していることから恐らく中3。
中3というと、柚や日菜子あたりと同学年ということになりそう。時空が歪みそう……
そんな彼女のデレステコミュは、Pのこの一言から始まります。

 

この一言によって、柳瀬美由紀Pは「親と知り合い」という属性が付加されます。
そのため、美由紀の妄想をするにあたって、Pの友人関係も関与させられるのです。

コミュ上では父親と知り合いであるような書かれ方をしていますが、
両親どちらの可能性も考えてみていいでしょうし、両方知り合いの可能性だってあります。
結婚式とか出たりしたのかな。
美由紀とPは会ったことないようなので家族ぐるみというわけではなさそうですが。

さらに、コミュではP視点で「預かることになった」となっていますが、
それはつまり「親が」一人娘を東京の知人に託した、ということです。
デレステコミュではいきなり寮に放り込んでいますので、
一週間とかそんなレベルではない、それなりに長期間預かることになるのでしょう。

少なくとも柳瀬の親とPの間には「一人娘を預けられるくらいの関係」があるはず。
そのあたりから柳瀬美由紀を考えてみたいと思います。

 




1.「知人」とはどんな関係か

「知人」という書かれ方ですが、Pと親がどのくらいの関係なのでしょうか。
もちろんデレステ内において対象をぼかす意図での言い回しだとは思いますが、
この知人が親類縁者なのか、友人なのか、大学の先輩後輩なのか……
一体、どこで知り合った人なのでしょうか。

美由紀が14歳ですから、両親は若く見積もっても32歳。
その両親と知り合いですので、そのあたりの年齢にPを置きたくなりますが、
美由紀はPを「お兄ちゃん」と呼びたがるので、お兄ちゃんと呼べる歳の差ではありそう。
親とPが歳の離れた知人であるとして、その関係はどのようなものなのでしょう。

というのも柳瀬はモバマスで「遊園地に行ったことがない」「道が一本しかない」と言い、
デレステで水産加工場の娘であることが明かされました。
北海道の田舎にある水産工場の跡取りに、Pはどこで知り合ったのでしょうね。

……

わたしは祖父母が芽室・浦幌の出身だったので、まだ設定を妄想しやすかったですがw

 




2.一人娘を遠くの知人に預けるということ

両親は東京の知人(P)に一人娘の美由紀を託すわけですが、
コミュにおいて、美由紀は上京してからアイドルになりたいと言っているので、
アイドル志願で上京した小日向美穂や辻野あかりのような子とは種類が違います。

では、両親が美由紀を上京させた、その理由はどこにあるのでしょうか。
ここもいろいろなパターンがあると思います。
水産工場の経営状況、親戚関係の変化、「二人目」作り、などなど……

柳瀬はコミュで「お父さん何も教えてくれなかった」的な発言をしているので、
恐らくは親側の事情で送り出されたものだと考えています。その心境は如何なものか。
柳瀬はことあるごとに寂しい様子を露にしますが、「帰りたい」とは言いません
Pと両親の関係も「知人」としか語られていませんし、どれほどの信頼関係か不明です。
ここも想像次第で明るくも暗くもできる可能性を秘めていると思うのです。

……

わたしの中では、一人娘を東京へ、それも留学よろしく送り出すというところから、
「親自身も、子供の頃に大冒険を経験したのではないか」と考えています。
親の都合で東京の実家に預けられていたことがあった……とか、
母親が猛烈片思いをして、ある日突然父親のもとに転がり込んだ……とか!
なんて、ファンタジーすぎますかねw

冗談はともかく、子供に大冒険をさせる決断を親から下している(っぽい)以上、
両親に、子供を冒険させることへの理解があるのだろうと思っています。
理由はどうあれ、広い世界を見せるのは怖いけどいい経験になりますからね。

東京に預けた理由はわかりませんが、「二人目作り」だったらいいなぁ……
ツイッターでは「美由紀をPのもとに嫁がせた説」も上がっていましたが、
先述したような親ならやりかねないかもしれませんね。なんてエロゲーだろ。
美由紀自身もあんな性格ですから、あの親にしてこの子あり、なんてことにも♪

 




3.担当アイドルは知人の娘

シンデレラガールズはPとの関係が「親愛度」で表記され、
とりようによっては、Pドルの恋愛関係に発展させることも可能なつくりになっています。

柳瀬美由紀とPがもし恋愛関係になった場合、つまり知人の娘と付き合うことになります。
友達の「妹」と……という話は無くもないですが、
友達の「娘」と……となると、実話より先に創作が浮かびそうです。
友達の「母」と結婚した某野球選手もいましたが、要するにそういう視線で見られる訳で。

柳瀬美由紀でPドルを想い描く場合「Pとアイドル」「歳の差」という世間的な問題に、
「知人の娘」という邪念が加わることになります。

これは両親サイドが進展に肯定的でも否定的でも取れ高がかなりあるような気がしていて、
近況報告の電話で親から「それで、美由紀とはどこまで進んだ?」なんて聞かれたり、
「美由紀がいいなら構わんぞ」なんて外堀を埋められたりするわけですよ。
先輩、俺先輩をお義父さんって呼ぶの嫌ですよ……

逆に進展に否定的なら、信じて預けた両親の気持ちを裏切ることになりますから、
それはそれで身につまされる話になります。
特に美由紀の場合、親との関係が仕事関係かつ友人関係です。尚更邪念は強いでしょう。
一歩間違えば友人関係ごと壊すことになりますから。

 




4.柳瀬美由紀の邪念

柳瀬美由紀の親とPが知り合いであることから、
美由紀とPの関係よりも先に「知人」とPの関係が構築されていたわけです。
「知人としての柳瀬○○(◇◇△△)さん」は一体どんな人なのでしょうね。
美由紀と性格が似ているのかとか、いろいろ考えられそうです。

そして美由紀は「両親に手紙を書く」とデレステの噂で出ています。
そこに書かれていることが両親経由でPに伝わったり、
逆に美由紀経由でPのプライベートが暴露されたりしそうですよね。

そして両親とPは知人関係ですから、仕事上の関係しかない他アイドルの親とは違って、
両親サイドもPサイドも世間話感覚で突っ込んだ話ができます。
うっかり手紙に書かれようものならニヤニヤ顔で親から電話が来るかもしれませんw
「ねえねえ、したの? したの??」 だからしてませんってば!

 



……



5.おわりに

以上が、色々楽しめそうだなと思った柳瀬美由紀の土壌の話でした。
「親と知人同士」というだけでこうも邪念もとい妄想の余地ができるなんて……むふ。
北海道のどこに住んでいるかによって、Pと知人の関係の作り方にも影響しますし、
設定固めるのが好きなタイプの方には遊びやすいアイドルなのではないでしょうか。

なお以前、柳瀬美由紀の出身地はどこかを探ったブロマガを書きました。
当時は興部町説を推させて頂いたのですが、昨年のとあるツイートがきっかけで、
出身地説がわたしの中で厚岸郡に移りました。
詳細は省きますが諸条件を満たしますし、一向に流氷の話出ませんしね。

わたしは、公式からここだ!という答えを求めているわけではありません。
現に柳瀬美由紀の考察ブロマガも以前書きましたし、
答え合わせができたらできたで一喜一憂するとは思いますが、
そもそも「こうじゃないかな?」と考えている時間がとても楽しいのです。
また答えが提示されないからこそ、可能性は存在し続けられるという側面もありますしね。

柳瀬美由紀はまだまだ妄想の余地がかなり大きく、わたしの中でも二転三転しています。
数々のツイートから「それイイ!」って盛り上がることも少なくありません。
柳瀬ツイートをしていらっしゃる皆様には厚く御礼申し上げます。
これからも何か思いついたらツイートしたり生放送したりすると思いますので、
気分でゆるーくお付き合いしていただけたら幸いです。



柳瀬美由紀とひとつ屋根の下からは以上です。ありがとうございました。

【モバマス考察妄想】四葉のクローバーがつなぐ、緒方智絵里の大切なもの。


16歳  153 79-57-80  A型  右利き  6/11  三重



どうも59です。最近twitterエゴサすると59さんが賞賛されています。
同じ名前の人が活躍するのって見ていて気分がいいですね。
そしてその隙間に自分へ向けたツイートを見つけると嬉しくなります。
まるでクローバーの群れから見つけた四葉のクローバーみたいにね♪(あざとい)
というわけで今回のモバマス考察妄想はクローバーの妖精さん緒方智絵里でございます。

さて、いつものお約束です。
この考察妄想はモバマスカード及び誕生日台詞をもとにおこなっておりますが、
あくまでもわたし一個人の主観・偏見に基づくものであります。
公式や皆様の緒方智絵里観への干渉・アイドルおよび言及先を貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れ・部分省略等はご容赦ください。



……



 

 「えっと…が、がんばりますので…見捨てないでくれると…その…うれしい…です
 「い、いなくならないでくださいね?

とまあ、とても重たーい入り方をする智絵里でございますが、
重たいということはつまり、それだけ想いの強さがあるわけですので、
推進力自体は持っているのではないでしょうか。飛ばす方向さえ間違えなければ……

 「○○プロデューサーは、運…強いですか?わたし、弱くて……
 「あの……不幸な体質なんです」
 「ま、負けたくないです」

自身のない子というのは得てして成功体験が少ないものですが、
智絵里にとってアイドルになれたという事実は大きな成功体験だったことでしょう。
だからアイドルのお仕事をとにかく頑張っちゃうし、
自分をアイドルにしてくれたPをがっかりさせないように頑張っちゃうわけですね。

 「こ、こわいです……」
 「あの……あ、なんでもないです……」


ですが、やっぱり根っこは臆病で弱い智絵里。なかなかうまく事は運びません。
仕事に対してもPに対しても、まず一歩目がなかなか踏み出せない。
2枚目の【バレンタイン】では、どうにか想いを伝えようとチョコを渡そうとしますが、

 「○○さん、あ、あの、……チ…チ…チョ…チョ…チョップ、です。えい」

なかなか渡せず、結局特訓後の親愛度MAXでようやく渡すことに成功します。
チョコは渡せなくてチョップ(スキンシップ)はできるのかよ!と思わなくもないですが、

 「その……これ……四葉のクローバーを綴じこんだ栞です、どうぞ」

初期のカードで栞をプレゼントしたときも、かなり意を決した感じで渡しています。
栞が自作かどうかはわかりませんが、プレゼントを渡すのって勇気がいりますよね。
ちゃんと受け取ってもらえてよかったね智絵里。



 

 「寝不足になっちゃいます……すぅ」
 「夜は眠くなっちゃいます……」

事実、チョコを渡せた直後のカードでは、Pに対して心を開いていくようになります。

 「寝る前のホットミルク、習慣なんです」
 「○○さんは、寝るとき寂しくなったりしないですか?
 「○○さんの事を考えたら、安心して……二度寝しちゃいました……」


憧れは理解から最も遠い、とよく言いますが、人間不思議なもので、
離れたくない、自分を理解してほしいはずの相手に対して自分を隠してしまうんですよね。
今の自分じゃダメ……という考え方は自己否定を伴うので、一歩間違うと卑屈に走ります。
しかしPはまず「臆病な智絵里」を受け入れてくれました。

 前は臆病だったけど、○○さんのおかげで変われたって思うから……ありがとう」

人は「頑張る」と簡単に言いますが、
「頑張る」ってつまり自分で自分が足りていないことを自覚しているから起こるものです。
智絵里が頑張っているのは、臆病なことを自覚して、それと向き合って闘っているから。
できない=頑張っていない、ではないのです。
そんな智絵里をPが離すはずがないし、成長しないはずがないんじゃないかな。

 「プロデューサーさん、いっぱいお話しても……いいですか?」
 「あの……お仕事終わったら、またカフェでおしゃべりしませんか?
 「○○さん、あの、歩きづらくて……手、つないでも……いい?

そして智絵里もそんなPの姿勢に気づいたのでしょう。
安心しておしゃべりしたり、甘えたりするようになります。
智絵里はアイドル生活で安心できる場所を得たことで、心に余裕が生まれました。

 「クローバーの髪飾り、ポイントなんです

なんて衣装を無邪気にアピールする智絵里。かわいいじゃないですか。
初期の智絵里では想像もできない気軽さを手に入れたんですね。



 

 「今日中に渡さないとダメなんです。だから…あ、あの…これ…○○さんに渡したくて」
 「朝から渡したくて、渡せなくって……でも、勇気を出さなきゃって思って
 「あの……初めてだったから……上手にできたか……ドキドキしてます」


前回のバレンタインでは特訓後の親愛度MAXまで引きずったチョコですが、
頑張って頑張って、今度は特訓前の冒頭で渡すことに成功します。しかも今度は自作です。
本人にとってはかなりの冒険だったようですが、無事成功してよかったね智絵里。

 「いつか○○さんにも……ギュッって……あ、いえ……何も!」
 「○○さん……一緒にいたいです……これからも……ずっと」
 「あの……チ……チョップ、です。えい。……ウソですっ。チョコですっ。えへ」

渡せて安心したのか、ここからの智絵里は真っすぐな気持ちをたくさん言うようになるし、
あまつさえ、かつての自分をジョークに使えるようになります。
恥ずかしかったころの自分を引き合いに出せるようになるのって難しいです。
それってつまり、あの頃の自分も自分だと、しっかり受け入れてるってことですから。



 

 「あ……あの……すーすー……します
 「あ、あの……この浴衣、ミニすぎませんか?き、気のせいかなぁ……」

お、なんだ智絵里、衣装に文句か?
……というのは冗談ですが、そういうことも言えるようになりました。
どんどん関係がフランクになっていく。初期の智絵里では(以下略

 「(お祭りは)開放的になれますね…だから、ぎゅ。○○さんの手、握っちゃいました

向こうから手を握ってくれるんなんてこれはもうOKとかそういう……ことではなく、
それだけ智絵里が智絵里自身に自信を持てた証だと思うんです。
間違い探しみたいな言い方しましたが、智絵里はこのカードから大きな変化をします。

 「小さな幸せ……見つけてみたい

自分から見つけに行く、と宣言したのです。
今まではPから与えられた環境や智絵里の頑張りで、後から幸せを実感していましたが、
自分から幸せを探しに行きたいと言うのです。さらに、

 「○○さん……ゆっくり歩きませんか……せ、せっかくなので」
 「お仕事に……戻らないとですね。わがまま言って、すみません
 「ステージに上がると、弱い私でも、何かができそうな気分になるんです……

ただお願いをするだけにとどまらず、提案したり、ワガママを言ったり。
二人の関係も、智絵里のアイドルとしての力も、どんどん強くなっていきます。
そして智絵里はついに、昔話をしてくれます。



 

 四葉のクローバーをつい探しちゃうんです。いい思い出があるから

ここまで読んで、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
このブロマガ、「クローバー」という単語がほとんど出ておりません。
緒方智絵里の代名詞ともいえるクローバーとは一体何なのでしょう。

 「両親は忙しかったので、私、寂しがり屋になってしまって……」

智絵里は昔話で、ちょっと暗い話をしてくれます。
初期の智絵里を思い起こせば、昔話が暗くなるのは想像に難くないと思いますし、
実はこのカード、智絵里のカードで唯一のデバフ能力だったりします。

 「両親に四葉のクローバーをあげた頃は、家族みんな仲良くて……」

ですが、智絵里にとって四葉のクローバーは、暗い昔話に登場する両親と直結します。
そして先述の通り、四葉のクローバーにはいい思い出があると語ります。

 「○○さんがそばにいてくれると、寂しくない……です」



察するに、
 ①幼いころは幸せで、よく両親に四葉のクローバーをプレゼントしていた
 ②両親が忙しくなり、ひとりぼっちになることが多かった
 ③両親不在の中、智絵里と両親をつなぐのは四葉のクローバーの思い出
 ④だからPに四葉のクローバーをプレゼントすることで幸せな時間を取り戻そうとして
 ⑤両親のように、ひとりぼっちにしてほしくないから一生懸命アイドルを頑張った

……ということなのでしょうか。



 「○○プロデューサー……最近忙しいから……お話ししたいです」

最初の、なかなか渡せなかったほうのバレンタインカードで智絵里はこう言います。
諸説ある智絵里の過去ですが、寂しい時間をたくさん過ごすことで、
智絵里を認めてくれる人が誰もいなかったのではないでしょうか。
智絵里が否定されるという意味ではなく、認めてくれる人が近くにいないという意味で。

 「私が……少しでも前を向けたのは○○さんのおかげです」
 「○○さんと並んで歩けたら、ずっと前へ進めます」

否定されたから自信を失ったのではなく、認めてもらえないから自信が持てなかった。
そして認めてもらえないから、見捨てられたのではないかと錯覚することもあった。
だから智絵里はアイドルになって、認めてくれる人を求めた。
そして自身を認めてくれるPに、ずっと側にいてほしいと願ったのではないでしょうか。
側にいてくれるためのおまじないで、四葉のクローバーをプレゼントして……ね。

 「○○さん、寂しがり屋の子は大切にしてください……ね?」

うさぎの寂しがり屋な性質と重ねてこんなことを言ってみたり。うさちえり飼いたい。



 

 「夢みたい……嘘でも夢みたいです」

智絵里には【エンジェル】と銘打つカードが3種類あります。
バレンタインチョコをちゃんとまっすぐに渡せたカード【バレンタインエンジェル】、
クローバーに秘められた両親との昔話を語ったカード【クローバーエンジェル】、
そしてこの【ブライダルエンジェル】の3種類。
智絵里はウエディングドレスでの撮影をするのですが、ここで興味深い一言を放ちます。

 「結婚って、スタートですよね。アイドルと同じみたい。ずっと続くから……」

結婚は普通ゴールインと言われるイメージが強いかと思いますが、
智絵里はそれをスタートだと表現しました。そしてそれをアイドルと重ね合わせました。
これはいかにも智絵里らしい観点だなあと個人的には思ってて、というのも、
智絵里がアイドルになった理由は、自分を変えたいというところにありました。



 

 「知らないことに挑戦するのは楽しいって、○○さんが教えてくれたから」

アイドルになることも、結婚することも、
智絵里にとっては自分を変えるためのひとつの区切り、きっかけでしかないんですよね。
結婚やデビューそのものよりも、その先が大切なんです。

 「青春って、こんな感じかな……」

一緒にいてくれる人さえいれば、どこまでも進んでいける。
弱い自分を変えたいと思い詰めて、初期はPに縋り付いてきた智絵里ですが、
そんな重たかった想いの強さが、チャレンジするパワーに転換されたのかもしれませんね。
パワーは持っています。あとは飛ばす方向さえ間違えなければいいんです。

 「窓を開けた先の世界……こんなにも広かったんですね」
 「下は、もう見ません。上へ……!」


智絵里を信じてくれる人が隣にいてくれさえすれば、智絵里はどこまでも行ける。
そして、そんな智絵里の幸せな景色にいつも、四葉のクローバーがある。
四葉のクローバーがある景色。ずっと続くといいですね。



 

 「こうして並んで寝そべれば、たくさんの春を感じられますよ」
 「お花はちゃんと避けて……はい、○○さん。お隣へ……

ついに添い寝まで……これはあの世までお付き合いすることになりそうですね。
Pがいればなんでもできる。
幸せの四葉のクローバー探しは、まだまだ始まったばかりです。

 「じっとしていられない、おてんばさん♪ タンポポ妖精さんです」
 「あの……小さな妖精なので……そっと触ってくれると、嬉しいです」
 「笑顔を届けるには、笑顔で……って!」


そろそろ智絵里に怖いものがなくなってくるのではないでしょうか。
なんというか、大冒険しているあの子みたいな雰囲気を少し感じます。
不幸だった女の子が今や幸せを振りまいている。アイドルってすげーなぁ……



 

 「これでも結婚できる歳ですよ……」

智絵里、それあと3年半で終わっちゃうから早くこっちに来てくれ!
じゃないと結婚できなくなっちゃうぞ!!

あ、俺がそっち側に行けばいいのか。待ってろよちえりーーーー(バリバリバリ



……



今回(いつもですが)、太鼓やシンドリ等「ガチャ/イベント入手以外のカード」は、
考察妄想するにあたって考慮していませんので、多少の矛盾や齟齬があるかもしれません。
それでも15種類あるので大変な文量になってしまいましたが、
やってみただけの価値はある収穫を得られたのでとても満足しています。
でも正直もうやりたくねぇw

というわけで、ここまで読んでいただきありがとうございました。
こりゃ智絵里に惹かれるわけだわ……かわいいもの。



……



ところでみなさま、クローバーの花言葉をご存知でしょうか。

 「私を想って」 「幸運」 「約束」









 「復讐」



だそうです。
探しても探しても、見つけても見つけても、四葉のクローバー探しは終わりませんね♪
皆様、クローバーの妖精さん緒方智絵里をよろしくおねがいします。

【モバマス考察妄想】梅木音葉の音が、世界と交わり歌になる。


19歳  172 86-58-85  AB型  右利き  6/20  北海道



どうも59です。
シンデレラガール総選挙、それはわたしにとっては出会いの時でもあります。
モバマス考察妄想、今回は梅木音葉です。
同じ誕生日という理由で知人が興味を持ち、それにわたしが興味を持つという多重事故。
こんな出会い方もあるんだなあ……

さて、いつものお約束です。
この考察妄想はモバマスカード及び誕生日台詞をもとにおこなっておりますが、
あくまでもわたし一個人の主観・偏見に基づくものであります。
公式や皆様の梅木音葉観への干渉・アイドルおよび言及先を貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れ・部分省略等はご容赦ください。



……



 

 「音の流れた見える……と言ったら笑うでしょう」
 「あなたは自然の中で生まれる柔らかな音たちを聴いたこと……ある?

突然の語彙力に面食らうところから始まる音葉さん。
音楽とともに育ってきて、常に澄んだ音楽・完璧な音楽を求め続けられてきたのでしょう。
アイドルへスカウトした(であろう)Pに対して、当たりはかなり強かったようで。

 「幼いころから音に育てられたわ」「いいでしょう……歌うわ」
 「父も母もクラシック奏者だから……いわゆるエリートなのよ…。あなたは?」

などと、音楽に対するプライドはかなり高かったようです。
趣味の欄に森林浴とともに書かれているのは「ピアノ」であり、
つまるところ「歌うこと」は趣味ではない、もっと想いの強い別の何かなんですね。
そんな音葉さん、こんなことを言います。

 「○○さん、私……色んな人に認められる人間になりたい

音葉さんほどの高い技術を持つ人が「認められたい」だなんて、
どれほど高い世界で生きてきたのでしょうか。



 

 「○○さんが認めてくれたら、みんなにも受け入れられる?」
 「私、馴染めているでしょうか……」
 「正直に聞きたいのですが……おかしくありませんか?」

認められたい、という欲求は音葉さんのかなり根深い感情なようで、
2枚目のハロウィンのカードでもしつこく聞いてきます。
音とともに育った彼女が「認められたい」と願うのは、
つまり今までは認められてこなかったのでしょう。あれほどのプライドを持つ歌でも。

 「私の歌声……ちゃんと○○さんに届いていますか?
 「○○さんに……聴いてもらうため……歌いましょう」

だから、歌を聴いてほしい相手も最初はPでした。
初期カードで「アイドルをやめたかった」と話した音葉さんでしたが、
Pと出会って、歌に求められるものが変化したことで、
今までの、エリート出身の高い技術だけを求められる世界から脱却することができました。
そんなPのもとで、音葉さんは今までと違う道へ進みます。

 「今までは、ただ歌うことしか知らなかった」
 「大事なのは、心から楽しむこと……そうでしょう」
 「○○さんには感謝しています……それに、こうして皆と歌う機会をもらったことも」

歌うことを楽しむ。
音楽は「音が楽しい」と書きますが、まさにその根源である楽しむことを覚えた。
確かに、高みを目指すこともひとつの道ではありますが、
それだけが音楽の道ではないことをPが示してくれたんですね。



 

 「私の手を、引いてもらえますか?」

だから、音葉さんはPについていくことを決めた。
音葉さんにとって歌はとても大切なもの。そして周囲からの完璧な歌を求められてきた。
しかし、完璧であることだけが音楽ではないことをPが教えてくれた。

 「私の歌も……ファンや○○さんの心に溶け込んで……輝いているでしょうか」

そうして歌を楽しむことを覚えた彼女は、
その歌を聴くファンにも目を向けられるようになります。

 「音階がよいというか……すべてが音階で聞えるのです」

音とともに育ってきたと豪語した音葉さんです。
完璧な歌を目指すのであれば、ひたすらに音を磨くことに集中すればよかった。
でも音葉さんはファンに目を向けるようになるほど、音楽を楽しめるようになったんです。
聴いた人が笑顔になれる、そのために頑張れるようになったんですね。

 「身体が……自然に動くよう」

そして、楽しさを覚えた音葉さんはどんどん進んでいきます。
あれほど馴染めているかを気にしていた彼女が、自然と体が動くようになっている。
これは偶然でも気分でもなく、彼女が変化した証だとわたしは思います。



 

 「川に入ると聞いたから、着てきたの……。素敵な森林浴ね……ふふ」

そしてここを境に、音葉さんの頭のネジが弛みだしました。
今まで完璧を目指してきた彼女のことです、他人の前で素をさらけ出すなんて言語道断。
しかし楽しむことを覚えた音葉さんは、目の前のものを楽しむことができるようになった。

 「水着は不慣れ……だけど、涼しい」

……しかしまあ、その初手が水着で川に入るというのはなかなか衝撃ですねw
もう少し順序ってものがあるような気もしますが、こういう不器用な振り切り方を見ても、
今までの生活環境が、いわゆる普通のそれではなかったことが窺えます。

 「○○さんにまたひとつ、自由を教えてもらったよう……」
 「今はアイドルも……楽しい……」
 「手を取って……○○さんがいれば、私は歌い続けられる」

うーん、自由って素晴らしい。
歌うこともそうですが、いろんなことを、いろんな音を、楽しむ余裕ができて、
それが彼女の世界を広げているのかもしれませんね。
そしてそれは、直接目に見えない、聞こえないものが相手でも同じで、

 「聞こえる……私の歌を聴いた……ファンの、みんなの歓びの声が……」

いろんなものを想って仕事をすることができるようになりました。
何度でも言いますが、最初は「認められたい」って言っていた子です。
それが、待つ人を信じて歌えるようになった。
自分を待っている人が、楽しみにしている人がいるって心から思えるようになったんです。

 「この風に乗せて……ここにいるすべての人に……私の歌を届けます」
 「○○さんの心にも……優しい風を吹かせてあげたい」



 

 「静けさの中でしか歌えないのは……弱さでしょう」
 「言ってほしい……○○さんの声で、もう一度。がんばれって」


もちろん、彼女の歌の研鑽が止まったわけではありません。
運動は得意じゃないと語る彼女ですが、落ち着きませんと言いながらも運動に励みます。
その目的は、ファンの歓声に負けない歌声を手に入れるため。
歌を楽しむことを覚えた音葉さんは、みんな「と」歌いたいと願ったのです。

 「激しくうねる声援が聞こえる。この音は歌を乱すと、かつての私は思っていた」

ファンと共に、歌を楽しむ。
自身の完璧な歌声を求められていた頃とは、目指すものは変わりました。
目指すところは変わりましたが、高みを目指す気持ちを捨てたわけではないのです。
梅木音葉の「歌」という武器を、アイドルという舞台で生かすことができた。
言ってしまえばただそれだけです。それだけなのですが、それだけで景色は変わった。

 「言わせて……ありがとう」

こうして、梅木音葉は歌う喜びを取り戻しました。
根幹にある「歌」の地盤が固まり、彼女は新たな境地へ踏み出していくことになります。



 

 「○○さん、お手を……めくるめく夢を、お見せしましょう」

今までは「Pに連れてってもらう」だった音葉さんがここで「Pを連れていく」側に。
このカードで初めての演技に挑戦している音葉さんですが、

 「演技も歌と同様、流れるような旋律で観客の心を震わせてみせましょう」
 「○○さん……アクションシーンは初めてでしたが……如何でした?」


もうかつてのおびえていた面影はありません。
アイドル活動を通じて、たくさんの楽しいと幸せを手に入れた音葉さんは、
もうどんなことにも自分から楽しんでチャレンジできるようになりました。
そして続く温泉のカードでは、

 「昔の……修学旅行を思い出します……ふふっ、なぜ驚くのですか?」

と、自分の過去を振り返るほどに余裕ができています。
今までの自分。音楽家一家のエリートとして音に育てられ、
完璧な音楽を求められ続けて生きてきた、決していいものではないだろう過去。
それを笑顔で振り返れるのは、今が幸せだからに他なりません。
そして音葉さんは自分の過去を振り返ったうえで、自分の歌に対する想いに気づきます。



 

 「歌は……私にとって、最初から共にあった、究極の命の答え」
 「私は……そう、歌になりたい……本当の歌、命の歌に」


幼いころから歌い続けてきた彼女にとって、歌というものは一体どんな存在なのか。
当たり前に歌い続けてきた彼女です、恐らく意図して考えたことはなかったでしょう。
それがアイドルの世界に触れ、歌との付き合い方が少し変わったことで、
自分が歌で何をしたいのかが見えてきたのかもしれませんね。

 「無数の歓声が、音楽となって私を震わせる」

かつての梅木音葉は完璧な音を求められ続けてきました。
初期カードで音葉さんは、特訓前は自身をドミナント(属和音)」と表現しています。
自分は完璧な音を奏でるための楽器でしかないと思っていたのでしょう。
そして特訓後は自身を「トニカ(主和音)」と表現しました。自分が主役になる、と。

 「ええ……いいわ……私もひとつの音となりましょう

そんな彼女が、大勢の歓声の中で自分の歌を「ひとつの音」として歌い、
「みんなで作り上げる音楽」を大切にしたい。
かつての音葉さんは、音葉さん自身が出す「歌」を大切にしていましたが、
自分だけじゃない、みんなの音を奏であうことを「歌」と捉えるようになった。
そのうえで音葉さんは「歌になりたい」というのです。

 「シャボン玉と同じ……歌は形に残りません。けれど、だからこその儚さを……」
 「歌う喜び。○○さんがくれた、大切な贈り物です」
 「皆さんのトークに負けないくらい……力強く、堂々とした歌声を……」

その後のカードでも、梅木音葉にとっての歌をどんどん昇華していきます。
みんなで作り上げる歌。しかし音葉がドミナントになるわけではなく。
梅木音葉は今後、世界中の様々な音と共に、新しい音楽を作っていくでしょう。
そしてその輪の中心に、172cmの妖精……梅木音葉が立っているんですね。

 「喜びの歌……○○さんと出会い、知った歌です」

喜びの歌といえば、ベートーヴェン交響曲第9番。そこにこんな歌詞があります。

 Ja, wer auch nur eine Seele
 Sein nennt auf dem Erdenrund!
 Und wer's nie gekonnt, der stehle
 Weinend sich aus diesem Bund!

 (訳)そうだ、地球上にただ一人だけでも
 心を分かち合う魂があると言える者は歓喜せよ
 それがどうしてもできなかった者は
 この輪から泣く泣く去るがよい

梅木音葉はPに拾われる前も、歌を歌っていました。
ですが完璧を求められ続けて、歓喜の輪に入ることができていませんでした。
音葉さんがPに拾われる前からアイドルをしていた理由には謎が残りますが、
その選択は間違っていなかったと思います。

 「○○さんと共に紡いだ多くの音を……皆さんに届けます」

こうしてPと出会い、一緒に音を紡いでいますから。
歓喜の輪の中で、みんなと一緒に音楽を奏でていますから。
ひとときも、聞き逃さないようにしたいですね。



 

 「あぁ……あんなに美しいケーキだったのに……私はどうにも不器用で」

歌以外ぽんこつな音葉さんかわいい。サンドイッチ作ってたけどな。



本日はここまで。見てくださった皆様ありがとうございました。

第9回俺達の少女A……の感想。

59です。俺達の少女A、放送お疲れさまでした。








大作コミュニティで開催されたニコ生「第9回 俺達の少女A」の感想を話します。

放送枠50に対して応募総数149……
速報では151だったからみんなポケモンになぞらえてましたね。わたしはフシギソウです。
今回は放送された全50+1音源について、僭越ながら一言感想を書きたいと思います。
嬉しいことにわたしの音源も採用していただきましたので、わたしの音源の話も書きます。

視聴がまだの方にはネタバレも含みますので念のため。

なお、放送のタイムシフト土曜日(2部・3部は日曜)までですのでご注意を。



……



投稿者名/アイドル名 です。



第一部17音源
バムケロP/姫川友紀
 カードによって身体の描かれ方が違うのを「好きな友紀を見つけてください」と、
 逆手に取るの、なるほど!って思わされました。素晴らしい先頭打者でした。
FANさん/島村卯月
 同じ言葉でも意味が変わる……それは特訓前後だけでない、成長の証なんですね。
すいそP/望月聖
 最終的に「望月聖は天使」で締めることで何でもアリになるのいいですね。
 人間にするだけがプロデュースじゃないというコメントもありましたが、
 いい意味でいじりやすくなったのではないでしょうか。なったらいいな。
イツキさん/柳瀬美由紀
 柳瀬美由紀ならではの食ネタから「経験を食べる」にもっていくとはやられました。
Danさん/東郷あい
 メイクの話は未知の領域なので、こちらとしてはとても新鮮でした。
 衣装の話も確かに気になるし、あとちょっと変態チックだったのも好きです。
59/日野茜
 日野茜の担当Pはたくさんいますが、あなたの目の前にいる日野茜の担当Pはあなただけ。
 それがどんな日野茜であっても。そしてこれはどのアイドルであっても同じこと。
 始めたいと思った時が始まりなんです。始まりが早いか遅いかの違いでしかないんです。
 アイドルの歩みは止まりません。あとはあなたが歩きだすだけなのです。
うどんP/佐城雪美
 ペロ視点と聞いて頭が痛くなったわたしです。吾輩はペロである、名前はまだない……
 ペロさんプレゼンがとてもしっかりしていて、とてもかわいく清らかな音源でした。
ユーリさん・しらせさん・りんごさん・るんぱっぱさん/今井加奈
 正直「悔しい」の一言でした。
 前回「柳瀬美由紀の友人たちの手紙」音源を作りましたが、その理想形をやられた。
 今井加奈の強みや4人である強み、他にも様々たくさんたくさん見せられました。
 死ぬほど悔しいです。絶対乗り越えたい。今度は負けない。
きな子さん/堀裕子
 目的と手段……彼女の目的は、サイキックとは別のところにあったんですね。
神崎さん/藤居朋
 暗示というか魔法というか。心のよりどころの大切さを思い知らされます。
ナ月さん/白菊ほたる
 こういう声を、こういうところで言う勇気。敬意を表します。
ヨロイヅキさん/奥山沙織
 イントロで不安になりましたがいつものヨロイヅキさんで安心しました。
 あの秋田弁がほんとに心にしみる……相変わらず温かくて大好きです。
ミッシェさん/成宮由愛
 まず名前が呼ばれたとき嬉しかったです。
 コミュニケーションという話ひとつに絞ってもあれだけ取れ高があるとは……
斑野進さん/キャシー・グラハム
 斑野さん成長スピードほんと半端ないです。キャシーの役者としての成長の話でしたが、
 最新公演と初期公演の比較からそれまでの道程をたどる王道プレゼン。
 少女Aで斑野さんが進んできた道程も、もしかしたらこのような道だったのかもですね。
ネオメシくん/脇山珠美
 あばれる君だったんですね……なぜそれを選んだのか……でも愛は伝わりました。
worldendP/小松伊吹
 さらっと「うちのアイドル見て」って自然に言ってるのかっこいい……
 お洒落だし、そんなことをさらっとできるくらいアイドルへの信頼が篤いわけですよね。
しっくいさん/南条光
 「城之内くん!」がくっそ似ててもうたまりませんw
 何させてもハマる南条の魔力はいったいどこから来るのでしょうか……


第二部17音源
裏声さん/岡崎泰葉
 真面目なトーンでバリエモとか言い放つのずるいw やっぱ構えちゃうよ裏声先生……
出島さん/安部菜々
 小さな女の子の大きな夢と、たったひとつの運命が出会った。その可能性は無限大。
AstonGTさん/高橋礼子
 年齢は気にしたくないけど気になっちゃう瞬間があるんですよね。でも負けられない。
ガンプさん/諸星きらり
 これだけ露出の多いアイドルでも秘密がある。
 たったひとつ「秘密」というキーワードでガツンとやられました。すごい視点。
おるおるP/宮本フレデリカ
 フレデリカは賢い。賢いから、自分が楽しくあるために動けるんですね。
 底知れない女だなとは思っていましたが、音源聴いてなお底知れなくなった気がします。
ききょーさん/西島櫂
 サイリウムの色は目からうろこでした。そこまで意識したことあんまりなかった……
ぶっこみさん/水木聖來
 これもひとつの愛のかたち。あてられちゃうなぁ……ごちそうさまです。
りっぷるさん/的場梨沙
 なんだろ、こういう男って憧れますよね。かっこいい、かっこよかった。
いとさん高垣楓
 ほぼ毎回プレゼンがある楓さんですが、聴けば聴くほど楓さんと楓Pが遠くなっていく。
 ていとさんは「完成されている=ここが限界」と仰いましたがわたしは違うと思ってて。
 というのは、どんなアイドルであっても成長し続けているわけで、
 それでも追いつけない存在だということは、楓さんも成長しているはずですよね。
ミノP/小早川紗枝
 前回(未ボイス限定少女A)で一回休んだ分、爆発力が半端なかったですね……w
 サエハーンで定着してるあたり、今回はやはり強度が違う。
リグルさん/ナターリア
 忘れがちですが14歳なんですよね。それが地球の裏側から言葉も知らない国に来るって、
 冷静に考えるまでもなく凄いことなんですよね。
Mitoさん/藤忍
 なんというか、現実を認めたくないって気持ちは悪いことと捉えられがちですが、
 それが思う本人にとって前向きな熱量になるのなら、誰かの笑顔につながるのなら、
 決して悪いことじゃないと思うんです。思っていたい。
FlowP/佐藤心
 見せたいものと見えてしまうもの……すべてをないまぜにすることで、
 シュガーハートはできてるんですね。砂糖は硬いけどなめると溶けて甘いんだ。
ゆとりさん/高峯のあ
 何度でも言いますがゆとりさんの語りが本当に大好きです。ちょっとうるってたし。
 「あなただけの高峯のあを観測してください」って一見丸投げにも見えるんですが、
 アイドルに触れていくことって突き詰めるとこれなんですよね。
ぶれさん/佐久間まゆ
 Pへ向ける目をファンに向けられるって……恋する女の子は強いんだなあ。
 女の子佐久間まゆもアイドル佐久間まゆも、すべて恋でできているんですね。
葵琴葉さん/神谷奈緒
 「私は神谷奈緒のプロデューサーですから!」……宣戦布告ですね。負けられないと。
遠心力P/上田鈴帆
 今ダイビーンで耐えきれませんでしたw 世界って広いなあ……


第三部16音源
灰犬さん/南条光②
 前回ラップをやられた方が今度はこの演出……ぐっときました。
スイP/今井加奈②
 もうこのウキウキした声だけで勝ちなところありますよほんと。ずるい。
 特訓……自分と向き合うとはなんたるか、考えさせられました。
しぐぴーさん/鷹富士茄子
 なんというか、茄子さんって超ウルトラスーパー負けず嫌いなんですね。
 幸運に恵まれていると思われることに何も言わず顔色一つ変えずに努力を重ねて、
 結果として幸運に恵まれてる「ように見せる」って、こんな負けず嫌いなかなかいない。
みくもさん/椎名法子
 すべてがドーナツに集約されるのは、
 「日常世界においてドーナツとはどういう存在か」を紐解いていくと見えてくるもので、
 そこまで椎名法子は世界が見えている、それくらい賢い子なんですね。
ジョルジュさん/本田未央
 今回ひとつだけ選ぶならこちら。……今、自分の足で現実に立って、ただ前を見て歩く。
 たったこれだけのことを、いったいどれほどの人がやっているでしょうか。
 誰が何と言おうと、運命を選ぶのは、選ぶ本人なんです。
 本田未央もジョルジュさんも、この音源を聴いた我々も、ここで運命を選んでいる。
Gセキセイさん/安部菜々
 プロデューサーという立場だから見えてる部分が語られることの多い少女Aで、
 ファンからどう見えているかをプレゼンで紐解くって面白いし、
 ファンの見方を見て分析するってまさにプロデューサーだなって思いました。
ヤシマさん/ライラ
 プレゼンはバラの話でしたが、わたしは「ミイラ」に目が行きました。
 ミイラはもともと、死後に再生する際に必要な「身体」を保存するためのものです。
 ライラさんは日本で再生を果たして、運命に戦いを挑むのかもしれませんね。
戯念さん/綾瀬穂乃香
 うるせえwww ……で始まりましたが、この方がそれで終わるわけはなく。
 お願いシンデレラの歌にリンクさせて、コールとプレゼンをリンクさせて、
 ああ、この子は今まさにシンデレラストーリーを歩いているんだなって思わされました。
 未来で広く語られるシンデレラストーリの途中を。
しゅんたP/藤忍
 工藤忍も、工藤忍Pもほんと強い。
 誰も信じなかった夢を信じてるバカがいて、誰も信じなかったバカを信じてるPがいて、
 これから自分たちが起こす奇跡を信じてないわけがないんですよね。
Keyさん/城ケ崎美嘉
 子供の頃、大人になった自分を想像して憧れたこと、あると思うんですよ。
 その憧れを、何年も、真剣に追いかけたことがある人ってどれくらいいるでしょうか。
 今の自分が全力でなければ、憧れの背中には追い付けない。
 逆に今の自分があるのは、かつての自分が全力で憧れを追いかけたからなんですね。
こすもんさん/松山久美子
 成宮由愛と鳥人間アイバラで共演した松山さんですが、あれ偶然じゃなかったんですね。
 対外的な行動や印象が違うだけで、根源は成宮由愛と同じだったんだ。
 違う世界の同じところで戦っていたんですね。
まどかさん/月宮雅
 たった一言、言ってほしい。そのたった一言で救われるんですよね。
ヒロセさん/北川真尋
 ずるいんだよ……なんすかそのスルスル滑るような滑舌は……ナチュラルな効果音は……
マネキントさん/古澤頼子
 この人は一体どこへ行ってしまったのか……ハワイアイプロのプレゼンが懐かしいよぉ。
 でも、最初はただ見ていただけのわたしも、自分で表現するようになったんですよね。
 わたしも古澤頼子だった……?
やーまP/水本ゆかり
 こんなんコメントできるか! お前のアイマスをただただ見せつけられたよこの野郎!!
猫草さん/相川千夏
 愛の言葉を、真っすぐ言える真摯な姿。強いです。前回「チナッタン」だった方ですよ?
 こんな強いPに支えられるアイドルは、さぞ幸せなことでしょう。
 こんな強いPが支えたいと思えるアイドルは、さぞ素敵な人でしょう。
 最高のトリ。こんな幸せな場にご一緒できたことを光栄に思います。



アンコール1音源
チーム☆胃薬さん/杉坂海
 なんというか(構成が)ずるいなぁ……(歌が)上手いなぁ……
 「海が好き 届くかな 僕の照れ隠し」って歌詞に、Pの気持ちが凝縮されてますよね。
 だってわたしのアイドルへの言動って突き詰めるとこれだもん。



……



いやぁ、倍率3倍の選考だったのでそうそうたる音源が集まるのは予想していましたが、
本当にとんでもない祭りになりましたね。
今回はアイドルの魅力に殴られた音源もありましたが、
なんというか、本質を突いたものが多かったなあという印象です。
心の奥底を突かれた音源たくさんあったもん……

そして今回はなにより、あいうえおさん・大作さんのコメントが輝いていました。
今までもそうだったとは思うのですが今回は特に熱くて、
お二方のコメントで救われた人は本当にたくさんいらっしゃったと思います。



俺達の少女Aも大きな企画になりましたね。

わたしは視聴が第5回、投稿は第6回からでした。
以来、鳥人間、妖精さん、手紙、そして今回のスクールウォーズと、
毎回のように最高の音源を送り出していながら、いざ本放送を聴くとすごい音源ばかり。
特に今回は本気で悔しいと思った音源もあり、
わたしはまだまだ走れるんだなって思わせていただきました。



改めまして、大作さん、あいうえおさん、投稿者・視聴者・支援者の皆様、
そして何よりこの大きな祭りを運営してくださったよしひこさん。



素敵なひとときをありがとうございました!


【モバマス考察妄想】ライラさんはシルクロードの果てに春を呼ぶ。


16歳  150 75-54-78  O型  右利き  5/21  ドバイ



どうも59です。
よしのんから実に4か月ぶりのモバマス考察妄想、今回はライラです。
わたしがシンデレラガールズを知ってから3度目の春。
一昨年も去年も大きな出会いがありましたが、今年の春も出会いがありました。

さて、いつものお約束です。
この考察妄想はモバマスカード及び誕生日台詞をもとにおこなっておりますが、
あくまでもわたし一個人の主観・偏見に基づくものであります。
公式や皆様のライラ観への干渉・アイドルおよび言及先を貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れ・部分省略等はご容赦ください。



……



 


 「わたくしライラと申しますです。アイドル?それはお金を稼げますですか?」
 「ワケあって日本へ来ましたです」
 「アルバイト難しいので困っていたところなのでございますよー」

初期のライラさんはとにかく必死な気持ちが伝わってきます。
口を開けばお家賃と言い、アイスはぜいたくだという彼女がなぜ日本へ……?

 「有名になったらパパに見つかる……?それは困りますですね」
 「ママに応援されたです。パパは結婚の話しかしないです」
 「昔は広いお家に住んでいました。今はアパートでも幸せでございます」


家庭の事情で単身日本へ飛んでくる16歳の心情はいかほどでしょうか。
海外出身アイドルは他にナターリアなどがいますが、彼女はアイドルになりたくて来ます。
ですがライラの場合は逃避行。ほんの一握りの希望だけ持ってきた逃避行です。

 「お仕事、なんでもしますです」
 「あー……えっと……出来ますです」

仕事に対してのこれらの返事、彼女の心中はどのようなものだったでしょうか。
しかしお給料がもらえることは彼女にとって何よりも大切のようで、
ライラはPを「プロデューサー殿」と呼んで慕ってくれます。



ところで、「~~殿」って言葉、どこで覚えたんでしょうね。



日本=サムライ・ニンジャ!! ……で通じるのってどの辺までなのでしょうか。
ライラは後のカードで漢字が書けない、ひらがなも間違えるという様子が見れますが、
そんな彼女の日本に対するイメージはそのあたりだったのでしょうか?
というのも、ノーマルの次のカードで、



 


 「わたくしはこの衣装、すごく気に入ったのでございますよ」
 「カワイイ服で嬉しいのでございます」


と、和風の衣装に喜ぶ姿が見れます。
彼女はイスラム圏出身ですので露出の多さをどう考えているのか気になるところですが、
日本に詳しくない普通の外国人と考えると、和(風の)服が着れるのは結構嬉しいのかも。
しかもそれで誰かが喜んでくれて、お給料がもらえるんですからライラさん頑張っちゃう。

実際、この次のカードで呼称が「プロデューサー殿」から「○○殿」に変わりますので、
よっぽど嬉しかったのでしょうね。
ライラさんはお仕事を重ねて、ついにオンステージを迎えることになります。

 「みなさんー、ライラさんのステージでございますよー。
  ……あんまり目立つとパパに見つかってしまうかもですので、こっそり。
  ……でもわたくしのステージですから一番目立てるように頑張りますですー」

こうして結婚話を持ち込むパパから逃れつつアイドル生活を送り、
松尾千鶴や池袋晶葉に服をもらうなど友達も増えていったライラさんですが、
ここで、他のアイドルと協力しておこなう仕事が来ることになります。
4・5枚目のカード【ガールズロッカー】です。



 


 「やっておぼえる、ライラさんです」
 「スネアドラムってどれですか? その辺のどれか? 叩いて覚えますー」

いやー豪快ですねライラさんw いい性格していらっしゃる。
お家賃とか密かに必死になっているイメージが強いライラさんですが、
根本の性格はむしろ堂々としているというか、細かいことを気にしないのかも。
というかそんな性格でもない限り、一人で国を飛び出すなんてできませんよね……
そんなライラさん、よほどお仕事が楽しかったのでしょう、こんなことを言います。

 「ライラさんをドラムスで入れてくれて、ありがとうございます。
  音楽に国境はないでございませんですか?
  皆さんの後ろで叩いて、
最高にクールなバンドを盛り上げますですよ!」

音楽に国境はない。
裏を返せば、ライラはこれまで心のどこかで国境という障壁を感じていた、
言い換えれば、異国の地での暮らしにある種の引け目を持っていたのではないか。
ロックアイチャレ以前のカードの特技名は「青い眼差し」と「青いまなざし」。
異国の人に優しくされることに、心のどこかで動揺があったのではないかと思うのです。

それが、みんなで一緒に作り上げる仕事を経験したことで、一気に距離が縮まった。
みんなに対して心を開けるようになったんだと思います。
実はここを境に、
 「わたくし」
 「ライラさん」
とふたつあった一人称が「ライラさん」に統一されるのですが、この話は後程。






 「書けたー!書けましたでございます!(中略)全部日本語で書けました!」

ひらがなを書けたことに大はしゃぎ。かわいいなあ。

 「漢字はまだ書けないでございます。ひらがなからマスターですねー
 「スノーマン……スノーとは、なんでございます? 雪……」

このころからライラは積極的に学びに行く姿勢を見せるようになり、
今までの「みんなから助けてもらう」ばかりのライラから変わっていくことになります。
そうして自分から踏み出すことができるようになったのも、
日本という異国が、ライラにとって異国ではなくなってきたからだと思います。

 「ライラさんの国、とても暑い……帰るとスノーマン、水になってしまいますよー。
  だから、ずっと○○殿の国で、アイドルするです


でないと、こんな言葉は出てこないでしょう。
「ドバイに帰りたくない」と「日本にいたい」はイコールではありません。
彼女はここでおそらく初めて「日本にいたい」と明言した。そのくらい心を開いたんです。
もともと父親の出した結婚話が嫌で日本に来た子ではありますが、
その父親やドバイが嫌いになったかどうかまではわかりません。
そしてその答えは、SR【寂寥のアズラク】で出ることになります。



 



 「ママに写真を送ったら、幸せそうとお手紙もらいましたです。
  今はパパには内緒……でも、いつか○○殿にもあいさつしたいです

一人で遠い異国へ飛び出したくらいですから、当時はいろいろあったことでしょう。
ドバイは英語教育が盛んなので英語はある程度喋れるであろうライラが、
英語圏の日本をわざわざ選ぶくらいです。心底嫌だったに違いありません。
Pと出会った当初は「パパは結婚の話しかしないです」と吐き捨てていました。

 「騒がしいので逃げてきましたー」

だからPは、ライラが「日本にいたい」と意思表示したこのタイミングを狙って、
ライラの故郷と、そこにいる父親を思い起こさせるこの仕事を持ってきたんだと思います。
この仕事を持ってきて、ライラがどんな反応をするか。
流浪の旅人でしかなかった彼女が、安住の地を得て故郷をどう思うか。
彼女はPのこの問に、一言で答えてくれました。

 「砂漠にようこそですねー」

ようこそ、とPを迎え入れてくれました。
ライラは故郷が好きでいました。大好きな故郷に、大好きなPを迎え入れる。

 「懐かしい風景の中に○○殿がいます。不思議ですねー」
 「月が綺麗な夜、故郷の昔話をしてさしあげるでございますよー」

 「大丈夫ですー、ライラさんは砂漠に帰ったりはしませんです。

  ○○殿と一緒にいるこの場所も、わたくしの故郷ですよー」

ライラはここで、ドバイも日本も大切な故郷だと言ってくれます。
ドバイを飛び出して「おかえり」を失ったライラでしたが、
日本が故郷になったことで「おかえり」と言ってもらえるようになったのです。

 「今のライラさんは……アイドルですよー」

いつか、ドバイで「おかえり」と言ってもらえることを夢見つつ、
ライラは日本でアイドルしていくことになります。



  野菜を育てて、

  洗濯をして、

  すごろくで遊んで、

  おにぎりを作って。



シルクロードの遥か彼方からやってきたライラさんは、日本のアイドルになりました。
それを象徴する言葉が、最新カード【ラビアシュリータ】にあります。



 


 「春を呼ぶライラさんですよー」

長いセリフの途中に出てくる、たった13文字。なんでもないセリフです。
ですがライラの出身地はどこでしょう。ドバイです。ドバイには四季がありません。
四季のない砂漠に生まれたライラが、春を呼ぶ。素敵なことじゃないですか。
本当にさりげない一言です。さりげない一言ですが、この一言で充分でしょう。



ブロマガ中盤、初SR【ガールズロッカー】の話の中で、
「わたくし」「ライラさん」とふたつあった一人称が統一された、と話しました。
裏を返せばそれまでふたつに使い分けていたわけですが、その真意はどこにあったのか。
わたしはこう考えます。

「わたくし」は、ドバイからひとりやってきた異邦人としてのライラ。
「ライラさん」は、日本のアイドルとしての姿。

【ガールズロッカー】のカードでライラは「音楽に国境はない!」と叫びました。
そこでライラはこれまでの「異国の人」という自分を払拭したんだと思います。
ドバイから来た青い目の少女は、ここでようやく日本のアイドルになれたのです。



 


 「とても多く進んで、とても遠くへやってきてしまいましたです」

家出、逃避行、遠い異国での極貧生活。
そしてアイドル生活を経て、異国の少女は新しい故郷を見つけた。
そこから来た道を振り返ったライラの眼前には、長い長いシルクロードがあったのです。
マルコポーロは、シルクロードの東の果てに黄金の国を見ました。
彼はそこで折り返してしまいましたが、ライラは黄金の国へ渡ったのです。

 「笛を吹くとウグイスさんが来ますです。ウグイスさんが来ると春になりますね」

そして、日本の桜前線は西からやってきます。
長い長いシルクロードを旅してやってきたライラという西風が、日本に春を告げたのです。
新しい春が来たぞと告げているんです。
みなさん、春ですよ。春が来ましたよ。



……



余談ですが、シルクロードと言えばこの曲を思い浮かべる人も多いかと思います。





もともとはNHKのドキュメンタリー番組で使われた曲で、
シルクロードを中国から西へ進み、天山、コーカサスを越えてローマへ向かった番組です。
遥か彼方の異国を想わせるイメージとして作られたであろうこの曲は、
一部の小中学校で下校の曲として使われています(わたしの母校もそうでした)。

ライラさんの旅路は、まさに異国への果てしない、途方のない旅であったと思います。
しかしその終点にはアイドルという、日本という「我が家」がありました。
帰る場所を飛び出してきたライラさんが辿り着いたのは、帰る場所でした。



しかし、忘れてはいけないことがひとつあります。
シルクロードは交易路です。往復を成しえて初めて意味を持ちます。
往復を果たせなければ、故郷に富も、名声も、未知も、希望も、何ももたらされません。
ライラさんが歩いてきたのは、まだ片道。これから折り返しなのです。
往復を成しえて初めて、ふたつの故郷は結ばれるのです。

長い長い道のりになると思いますが、ライラさんとそのPさんなら、きっとできますよね?



 



そんなことを思い至り、衝動でこのブロマガを書いています。
いつもより遥かにポエミーな出来になりましたが、どうかご容赦ください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

【モバマス考察妄想】境界線を越えて、依田芳乃は人の子に還る。


16歳  151 73-53-73  O型  右利き  7/3  鹿児島



どうもわたしです。
実に3か月半ぶりのモバマス考察妄想、今回は依田芳乃です。
乙倉高気圧は落ち着きましたが、わたしの視線はカラッとした方向に向いているようで、
今回は依田芳乃という聖域に踏み込んでみた次第です。

さて、いつものお約束です。
この考察妄想はモバマスカード及び誕生日台詞をもとにおこなっておりますが、
あくまでもわたし一個人の主観・偏見に基づくものであります。
公式や皆様の依田芳乃観への干渉・アイドルおよび言及先を貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れ・部分省略等はご容赦ください。



……



 


 「あぁー、そなたでしたかー、わたくしを探しているのはー

……と、唐突にやってきて事務所に転がり込んできた彼女。
神の啓示といいますか、お持ち帰りするにあたって説明が大変な出会いをしたわけですが、
いざ加入してみると、それはそれは愛くるしい少女でした。

 「お茶とおせんべいがよいですー」
 「困っている人には力を貸しなさい……ばばさまのお言葉でしてー」
 「そなたーこのお服は似合いますー?ねーねー、聞いてましてー?

食べて、人助けをして、こっちを見てと駄々をこねる。
お菓子のチョイスはともかく、わりと行動原理は年齢相応かむしろ幼いくらいです。
アイドル衣装を着て喜びまわってPをつつく姿は微笑ましいくらい。
お茶目な一面はその後のカードでもちょくちょく垣間見えます。

 「そなたも海に入りなされー。ほらはやくー、はやくおいでー
 「(法螺貝が)実は……………………重い……のでしてー」
 「ぶおー……そなたー、楽しくなってきたのでしてー」
 「(温泉に)いつまでも浸かっていたいものですねー」
 「そなたへ、わたくしの喜びを分けて差し上げませー。なでなでー


などなど。
芳乃は言葉こそ堅苦しいものを使いますが、中身は純粋そのもの。
先の「ねーねー」のくだりもそうですが、時々自分本位なところが出るあたり、
実はかなりの甘えん坊なのではないでしょうか。
ばばさまとの暮らしの話をぜひ聞いてみたいですね。



 


 「ゆるりと休むことが癒しでしてーお二人とも聞いてましてー?

時々説教臭くなるところに育ちが出ていたりなんかして。
芳乃は人間臭いところをたくさん見せますが、かといって神聖性を放棄したわけではなく、

 「そなたが神を信じなくともよいのでしてー」
 「アイドルというのはつまりーみなから崇拝される神様のようなものでしてー」
 「つまりわたくしの天職といったところですのねー」
 「(海に入るのが)禊ではなかったのですねー」
 「皆は祓を所望でしてー?それではそなたも共に祈りませー


などなど、あくまでも神に仕える者として自身を清めています。
依田芳乃がパッションなのは、人々を救うことを生きがい(生業?)としているがゆえ。
神職もアイドルも、人々に幸せをもたらす存在という意味では同じなのですね。



 


 「人に仕えし身となるのもー、これまた一興でしてー」
 「(メイドは)主人に仕えし者ゆえー、わたくしにも覚えがありましてー


芳乃はメイドで「人に仕えるのは珍しい、でもなんとなくわかる」と言うのです。
仕える相手が人であることが珍しいだけ。普段は神に仕えているから。
先ほど芳乃を神職と表現したのはこれが理由です。

 「オムライス、おいしくなりたまえー」

神職とアイドル、どちらも人に幸いをもたらすもの。
神職は神と人をつなぐ役であり、人々からの信愛と信仰を集める神の化身ようなもの。
アイドルは人々の信愛と信仰を集める神の化身のようなもの。

 「写真に納まるのは、慣れぬことではありますがー、これもアイドルの務めなればー
 「わたくしの写真は、そなたも持っておくとよいのでしてー。穢れと魔を払いましょー
 「わたくしがー、みなの思いを集める憑代になりましょうー」

人々の助けとなって魔を払い、幸せへと導く巫女であり、
その崇拝を一身に集めて拝まれる神であり。
依田芳乃の神聖性はアイドルになっても衰えるどころか強くなっている気がします。
しかし巫女もアイドルも(もしかしたら神も)元は人間です。
務めを終えれば、必ず人間に戻るはずです。



 


 「そなたの目に映るわたくしはー、そなたの望む姿でしょうかー」

であるならば、人間としての依田芳乃はどこにいるのでしょうか。

 「そなたー、わたくしに頼み事はありませんかー?ねーねー?
 「そなたの贈り物が、ねーねーと、わたくしを呼んでいるのでしてー」
 「ねーねー、そなたー、わたくしの赤ずきんはいかがでしてー?」
 「『萌え萌えキュンキュン』とは、どういう意味なのでしてー?ねーねー
 「ねーねー、そなた、おわかりになりましてー?」

この、ねーねーとPの裾を引っ張る少女こそ、人間としての依田芳乃ではないのか。
依田芳乃はこれまでばばさまの教えにのっとり、人助けに尽力してきました。
ばばさまとの暮らしが厳格なものだったか否かはわかりませんが、
「ファンに拝まれる」というデレステのウワサもある通り、
芳乃は人間として見てもらえる機会がほとんどなかったのではないでしょうか?

 「務めの合間のおせんべいは格別でしてー。まこと美味ですなー」

仕事の合間にお菓子を食べるなんて、だれでもすると思うんです。
ですがこの景色すら珍しい・格別なものに見えてしまうのは、芳乃のイメージゆえか。
そして神格をもって見られること自体を芳乃は嫌っていませんですが、

 「そなたは影なる神かもしれませぬなー。舞台裏に鎮座なされー」

芳乃だって人の子。誰かに甘えたいし守られたいんだと思うんです。
普段のマイペースで甘えん坊な芳乃をそのまま受け入れてあげることこそが、
芳乃には必要だとわたしは考えます。
失せ物探しが得意な芳乃です、Pの「アイドル」という探し物を見つけました。
ですが芳乃は、芳乃自身の探し物をすることはできないのです。

 「わたくしも、そなたに拾われた石のようー」

芳乃にとってPは、芳乃の探し物を見つけてくれた人、見つけてくれるかもしれない人。
そんな大切な人へ向けて、芳乃はこんな言葉を放ちます。



 


 「わたくしの声が、届きましてー?」
 「わたくしはここにおりましてー」

鳴り響く踏切の向こう側から放たれた、依田芳乃せいいっぱいの叫び。
この声は、Pの耳には届いていないでしょう。

 「わたくしの目に映るのはそなたが招く輝きの舞台。そなたの目に映るのは何でしょー」

制服よしのんとして話題になった【黄昏の映し人】ですが、
Pと物理的に隔たれた空間で放たれる芳乃の言葉は、芳乃の素直な思いなんだと思います。

 「踏切の鐘が物悲しいのはー、そこに隔たりがあるゆえでしてー」

Pと芳乃との間には、距離がある。
踏切を境界と表現していますが、線の向こうとこちらでは全く世界が異なるわけで。
それは人間と神の距離か、Pとアイドルの距離か、それとも心の距離なのか。
ステージ上はともかく、普段の芳乃なら「ねーねー」とつまめる距離にPがいるわけで。
しかし芳乃とPとの間には、姿も見えず声も届かないくらいの隔たりがあって、
芳乃はその隔たりを物悲しいと表現しています。そしてそれを踏まえた上で、

 「こちらもあちらもなく、そなたの傍にわたくしはいましょー」

なんて言うんです。取りようによってはプロポーズですよこれ。
もしかしたらこの隔たりの正体は、
この思いを直接ぶつけられない/ぶつけたくてもできないという芳乃の乙女心なのかも。
芳乃が取り乱すシーンは見たことありませんが、そこは齢16。
心でたくさん葛藤しているのでしょう。

 「ほんのしばし待つ間にもー、心が急いていましょうー」

他人の失せ物探しは得意でも、自分の失せ物探しはできないと先ほど書きましたが、
依田芳乃ってほんと自分に不器用な子ですね。
「一緒にいてほしい」というたったひとつの思いなのですが、
それを告げることの難しさと言いますか、難しいですよね(語彙力)。
そんな芳乃の石を拾って磨いてあげられるのは、今のところPしかいないのです。



 


 「夏の暑さに心が緩みー、隙が生じるのもー……また楽しきことー」

かき氷を食べながらそう語る芳乃。末法の世は近いのでしょうか(※仏教)。
わたしはまだ芳乃の普段着姿を特別視してしまうところがあります。
芳乃にとっても、ファンに特別視されることは全く問題ないでしょう。
自分が救いの手を伸ばす時、自分は神(巫女?)でありアイドルです。
だからファンに拝まれることは嫌わないし、むしろその笑顔が嬉しくなる。

 「ねー、おかわりもできましてー?」
 「(かき氷は)食べ過ぎると、頭が痛くー……忘れてはなりませぬよー」

ですが、自分に救いの手を伸ばしてくれたPに対しては別。
Pの前では芳乃は特別になるつもりはない。だから子供に戻るのでしょう。
そしてそれを受け入れてもらえなくなったら、芳乃はPから離れていくでしょう。
芳乃の言動から、あふれるオーラと少々かしこまった言葉を取り除けば、
日常よく目にする景色と大差ないと思います。しかもおちび。素晴らしいじゃないですか。

 「船を沈める魔物、せいれーん……海ぼうずのお友達でしてー?」

育ち由来の世間知らずもご愛敬。
しかも芳乃は知らない世界に寛容です。どんどん順応しようとしますし、順応します。
初期カードで、Pが神を信仰しなくてもいいと言い放ったあたりにもそれが顕著。
人は自分の知らない世界に生きる人間を受け入れられないことが多々ありますが、
知らない世界に生きていても人間は人間です。

 「ひとたび耳を傾ければー、そなたも囚われの身にー?うふふー」

その言葉を紐解いて理解しようとしたうえで、
それでも距離を置きたいと思うなら、その人とは縁が無かったまでの事。
ですが、まず紐解こうとすることが大切だと思いますし、それってなかなか難しいこと。
依田芳乃の場合、Pが紐解こうとしてくれたんですね。



 


 「寒くはありませぬよー。そなたの隣は、ぽかぽかしますー」

絡みに絡まった芳乃の心の紐。その奥深くに光を届けたP。
これからも、二人寄り添って歩んでいくといいですね。

 「そなたの姿は傍になくともー、寄り添う心は感じておりますー」
 「みなの声を背に、そなたが描く未来へとー。次なる舞台へ歩み続けましょー」





 


 「そなたはー、わたくしを撫でるがよいでしょー」

なでなでなでなでさわなでなで。



これを書きながら、芳乃と似た立場にいるのが茄子さんやのあさんなのかなって思ったり。
そのあたりも観測すると面白そうです。
わたしはおちびちゃん大好きなので芳乃に走りましたが、そこは好き好きかな♪

というわけで本日ここまで。ありがとうございました。よいお年を。