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ブロマガからの移転記事です。

【モバマス考察妄想】梅木音葉の音が、世界と交わり歌になる。


19歳  172 86-58-85  AB型  右利き  6/20  北海道



どうも59です。
シンデレラガール総選挙、それはわたしにとっては出会いの時でもあります。
モバマス考察妄想、今回は梅木音葉です。
同じ誕生日という理由で知人が興味を持ち、それにわたしが興味を持つという多重事故。
こんな出会い方もあるんだなあ……

さて、いつものお約束です。
この考察妄想はモバマスカード及び誕生日台詞をもとにおこなっておりますが、
あくまでもわたし一個人の主観・偏見に基づくものであります。
公式や皆様の梅木音葉観への干渉・アイドルおよび言及先を貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れ・部分省略等はご容赦ください。



……



 

 「音の流れた見える……と言ったら笑うでしょう」
 「あなたは自然の中で生まれる柔らかな音たちを聴いたこと……ある?

突然の語彙力に面食らうところから始まる音葉さん。
音楽とともに育ってきて、常に澄んだ音楽・完璧な音楽を求め続けられてきたのでしょう。
アイドルへスカウトした(であろう)Pに対して、当たりはかなり強かったようで。

 「幼いころから音に育てられたわ」「いいでしょう……歌うわ」
 「父も母もクラシック奏者だから……いわゆるエリートなのよ…。あなたは?」

などと、音楽に対するプライドはかなり高かったようです。
趣味の欄に森林浴とともに書かれているのは「ピアノ」であり、
つまるところ「歌うこと」は趣味ではない、もっと想いの強い別の何かなんですね。
そんな音葉さん、こんなことを言います。

 「○○さん、私……色んな人に認められる人間になりたい

音葉さんほどの高い技術を持つ人が「認められたい」だなんて、
どれほど高い世界で生きてきたのでしょうか。



 

 「○○さんが認めてくれたら、みんなにも受け入れられる?」
 「私、馴染めているでしょうか……」
 「正直に聞きたいのですが……おかしくありませんか?」

認められたい、という欲求は音葉さんのかなり根深い感情なようで、
2枚目のハロウィンのカードでもしつこく聞いてきます。
音とともに育った彼女が「認められたい」と願うのは、
つまり今までは認められてこなかったのでしょう。あれほどのプライドを持つ歌でも。

 「私の歌声……ちゃんと○○さんに届いていますか?
 「○○さんに……聴いてもらうため……歌いましょう」

だから、歌を聴いてほしい相手も最初はPでした。
初期カードで「アイドルをやめたかった」と話した音葉さんでしたが、
Pと出会って、歌に求められるものが変化したことで、
今までの、エリート出身の高い技術だけを求められる世界から脱却することができました。
そんなPのもとで、音葉さんは今までと違う道へ進みます。

 「今までは、ただ歌うことしか知らなかった」
 「大事なのは、心から楽しむこと……そうでしょう」
 「○○さんには感謝しています……それに、こうして皆と歌う機会をもらったことも」

歌うことを楽しむ。
音楽は「音が楽しい」と書きますが、まさにその根源である楽しむことを覚えた。
確かに、高みを目指すこともひとつの道ではありますが、
それだけが音楽の道ではないことをPが示してくれたんですね。



 

 「私の手を、引いてもらえますか?」

だから、音葉さんはPについていくことを決めた。
音葉さんにとって歌はとても大切なもの。そして周囲からの完璧な歌を求められてきた。
しかし、完璧であることだけが音楽ではないことをPが教えてくれた。

 「私の歌も……ファンや○○さんの心に溶け込んで……輝いているでしょうか」

そうして歌を楽しむことを覚えた彼女は、
その歌を聴くファンにも目を向けられるようになります。

 「音階がよいというか……すべてが音階で聞えるのです」

音とともに育ってきたと豪語した音葉さんです。
完璧な歌を目指すのであれば、ひたすらに音を磨くことに集中すればよかった。
でも音葉さんはファンに目を向けるようになるほど、音楽を楽しめるようになったんです。
聴いた人が笑顔になれる、そのために頑張れるようになったんですね。

 「身体が……自然に動くよう」

そして、楽しさを覚えた音葉さんはどんどん進んでいきます。
あれほど馴染めているかを気にしていた彼女が、自然と体が動くようになっている。
これは偶然でも気分でもなく、彼女が変化した証だとわたしは思います。



 

 「川に入ると聞いたから、着てきたの……。素敵な森林浴ね……ふふ」

そしてここを境に、音葉さんの頭のネジが弛みだしました。
今まで完璧を目指してきた彼女のことです、他人の前で素をさらけ出すなんて言語道断。
しかし楽しむことを覚えた音葉さんは、目の前のものを楽しむことができるようになった。

 「水着は不慣れ……だけど、涼しい」

……しかしまあ、その初手が水着で川に入るというのはなかなか衝撃ですねw
もう少し順序ってものがあるような気もしますが、こういう不器用な振り切り方を見ても、
今までの生活環境が、いわゆる普通のそれではなかったことが窺えます。

 「○○さんにまたひとつ、自由を教えてもらったよう……」
 「今はアイドルも……楽しい……」
 「手を取って……○○さんがいれば、私は歌い続けられる」

うーん、自由って素晴らしい。
歌うこともそうですが、いろんなことを、いろんな音を、楽しむ余裕ができて、
それが彼女の世界を広げているのかもしれませんね。
そしてそれは、直接目に見えない、聞こえないものが相手でも同じで、

 「聞こえる……私の歌を聴いた……ファンの、みんなの歓びの声が……」

いろんなものを想って仕事をすることができるようになりました。
何度でも言いますが、最初は「認められたい」って言っていた子です。
それが、待つ人を信じて歌えるようになった。
自分を待っている人が、楽しみにしている人がいるって心から思えるようになったんです。

 「この風に乗せて……ここにいるすべての人に……私の歌を届けます」
 「○○さんの心にも……優しい風を吹かせてあげたい」



 

 「静けさの中でしか歌えないのは……弱さでしょう」
 「言ってほしい……○○さんの声で、もう一度。がんばれって」


もちろん、彼女の歌の研鑽が止まったわけではありません。
運動は得意じゃないと語る彼女ですが、落ち着きませんと言いながらも運動に励みます。
その目的は、ファンの歓声に負けない歌声を手に入れるため。
歌を楽しむことを覚えた音葉さんは、みんな「と」歌いたいと願ったのです。

 「激しくうねる声援が聞こえる。この音は歌を乱すと、かつての私は思っていた」

ファンと共に、歌を楽しむ。
自身の完璧な歌声を求められていた頃とは、目指すものは変わりました。
目指すところは変わりましたが、高みを目指す気持ちを捨てたわけではないのです。
梅木音葉の「歌」という武器を、アイドルという舞台で生かすことができた。
言ってしまえばただそれだけです。それだけなのですが、それだけで景色は変わった。

 「言わせて……ありがとう」

こうして、梅木音葉は歌う喜びを取り戻しました。
根幹にある「歌」の地盤が固まり、彼女は新たな境地へ踏み出していくことになります。



 

 「○○さん、お手を……めくるめく夢を、お見せしましょう」

今までは「Pに連れてってもらう」だった音葉さんがここで「Pを連れていく」側に。
このカードで初めての演技に挑戦している音葉さんですが、

 「演技も歌と同様、流れるような旋律で観客の心を震わせてみせましょう」
 「○○さん……アクションシーンは初めてでしたが……如何でした?」


もうかつてのおびえていた面影はありません。
アイドル活動を通じて、たくさんの楽しいと幸せを手に入れた音葉さんは、
もうどんなことにも自分から楽しんでチャレンジできるようになりました。
そして続く温泉のカードでは、

 「昔の……修学旅行を思い出します……ふふっ、なぜ驚くのですか?」

と、自分の過去を振り返るほどに余裕ができています。
今までの自分。音楽家一家のエリートとして音に育てられ、
完璧な音楽を求められ続けて生きてきた、決していいものではないだろう過去。
それを笑顔で振り返れるのは、今が幸せだからに他なりません。
そして音葉さんは自分の過去を振り返ったうえで、自分の歌に対する想いに気づきます。



 

 「歌は……私にとって、最初から共にあった、究極の命の答え」
 「私は……そう、歌になりたい……本当の歌、命の歌に」


幼いころから歌い続けてきた彼女にとって、歌というものは一体どんな存在なのか。
当たり前に歌い続けてきた彼女です、恐らく意図して考えたことはなかったでしょう。
それがアイドルの世界に触れ、歌との付き合い方が少し変わったことで、
自分が歌で何をしたいのかが見えてきたのかもしれませんね。

 「無数の歓声が、音楽となって私を震わせる」

かつての梅木音葉は完璧な音を求められ続けてきました。
初期カードで音葉さんは、特訓前は自身をドミナント(属和音)」と表現しています。
自分は完璧な音を奏でるための楽器でしかないと思っていたのでしょう。
そして特訓後は自身を「トニカ(主和音)」と表現しました。自分が主役になる、と。

 「ええ……いいわ……私もひとつの音となりましょう

そんな彼女が、大勢の歓声の中で自分の歌を「ひとつの音」として歌い、
「みんなで作り上げる音楽」を大切にしたい。
かつての音葉さんは、音葉さん自身が出す「歌」を大切にしていましたが、
自分だけじゃない、みんなの音を奏であうことを「歌」と捉えるようになった。
そのうえで音葉さんは「歌になりたい」というのです。

 「シャボン玉と同じ……歌は形に残りません。けれど、だからこその儚さを……」
 「歌う喜び。○○さんがくれた、大切な贈り物です」
 「皆さんのトークに負けないくらい……力強く、堂々とした歌声を……」

その後のカードでも、梅木音葉にとっての歌をどんどん昇華していきます。
みんなで作り上げる歌。しかし音葉がドミナントになるわけではなく。
梅木音葉は今後、世界中の様々な音と共に、新しい音楽を作っていくでしょう。
そしてその輪の中心に、172cmの妖精……梅木音葉が立っているんですね。

 「喜びの歌……○○さんと出会い、知った歌です」

喜びの歌といえば、ベートーヴェン交響曲第9番。そこにこんな歌詞があります。

 Ja, wer auch nur eine Seele
 Sein nennt auf dem Erdenrund!
 Und wer's nie gekonnt, der stehle
 Weinend sich aus diesem Bund!

 (訳)そうだ、地球上にただ一人だけでも
 心を分かち合う魂があると言える者は歓喜せよ
 それがどうしてもできなかった者は
 この輪から泣く泣く去るがよい

梅木音葉はPに拾われる前も、歌を歌っていました。
ですが完璧を求められ続けて、歓喜の輪に入ることができていませんでした。
音葉さんがPに拾われる前からアイドルをしていた理由には謎が残りますが、
その選択は間違っていなかったと思います。

 「○○さんと共に紡いだ多くの音を……皆さんに届けます」

こうしてPと出会い、一緒に音を紡いでいますから。
歓喜の輪の中で、みんなと一緒に音楽を奏でていますから。
ひとときも、聞き逃さないようにしたいですね。



 

 「あぁ……あんなに美しいケーキだったのに……私はどうにも不器用で」

歌以外ぽんこつな音葉さんかわいい。サンドイッチ作ってたけどな。



本日はここまで。見てくださった皆様ありがとうございました。