【モバマス考察妄想】有浦柑奈が「あいのうた」を歌う理由。
19歳 155 78-57-80 O型 右利き 3/6 長崎
どうもわたしです。また性懲りも無くアイドルの考察妄想をします。
今回は有浦柑奈。とある柑奈Pに捕捉されたことがきっかけで調べてみた次第ですが、
セリフ書き起こしを終わって即番号を振るくらいにはキました。面白いぞ有浦……
いつものお約束ではありますが、
この考察妄想はわたし一個人の偏見に基づくものであります。
公式や皆様の有浦柑奈観への干渉、およびアイドルを貶める意図はありません。
また引用台詞の表記揺れはご容赦ください。
「はぁ……ラブ……ラブはどこにあるんやろ……」
デレステコミュで衝撃の第一声を放って話題になったそうですが、
これモバの初期レア加入台詞なんですね。
ヒッピーな面が強調されがちな有浦ですが、
有浦の行動原理の大元には、彼女が大好きな大好きな爺っちゃんがいます。
「私なら、歌で世界を救うのも遠くないって爺っちゃんが」
「ビードロの音は厄落としになるって。爺っちゃんに教わりました!」
親が聴いてるアーティストを子供が好きになる、みたいなことはよくありますが、
有浦が歌を歌うのは、恐らく祖父がしてくれた弾き語りに憧れて……とか、
そんな理由ではないでしょうか。
何が言いたいかって言うと、有浦はおじいちゃん子だとわたしは思います。
口ぶりからして3世代同居だったと思われますが、
両親が有浦を叱る立場に立つならば、祖父母は自然と彼女を受け止める側に回るでしょう。
幼い有浦が泣きべそをかいていたら、じいちゃんが歌を弾いて、聴かせてくれた。
歌を一緒に歌って、泣き顔を笑顔に変えてくれたのかもしれません。
ギターもじいちゃんから習ったのでしょう。
「見ましたか!歌で笑顔は作れるんだ!」
歌は人を笑顔にする。そんなじいちゃんの教え?をずっと信じて歌ってきたけれど、
「父ちゃんは歌じゃ食えないって……それじゃ面白くないですよ!」
「田舎にいた頃は田んぼのカエルだけがお客でしたから!」
歌で勝負することを両親に反対されて、田舎でひとり歌うことしかできなかった。
そんな彼女のもとに現れた、ラブ&ピース……のピース。それがプロデューサー。
「ひ、人が多……ひゃぁ~、都会はこわか~……プロデューサーさん!ヘルプ!」
「気付いちゃいました? いやぁ、私も都会に出てきたのでオシャレを意識して!」
「実は……慣れない服装に少し緊張してて……あはは」
しかし、都会は有浦が想像したよりはるかに大きかったみたいですね。
同じ田舎出身の工藤忍にも通じるところがありますが、
相当な「おのぼりさん」をしていたことがありありと想像できてかわいいです。
いつかのイベントで離島出身であることが明かされましたが、
だとするならば文化圏は相当狭かったはず。
東京なんてテレビに映る幻想でしかなかったであろう田舎の19歳が、
初めての都会で目を回し、都会の服装に緊張しつつちょっとドヤるのも、さもありなん。
「声がでかい?よく言われます!」
「大自然に鍛えられたので喉のパワーが違いますよ!」
「このギターは……爺っちゃんの肩身で……まだ生きてますけどね」
「遠い爺っちゃんにも届くといいな……あ、まだ生きてますけどね」
などなど、わりと豪快な性格をしている彼女ですが、
「可愛く着飾るのだってやぶさかでは……いや、恥ずかしいですけどね」
「オシャレもアイドルも、Pさんと勉強して行けたらなぁ……あは」
「(手紙に)プロデューサーさんの事も書いてありますよ。……内容ですか?へへ♪」
根はとても純真無垢な少女なんですね。
何度でも言いますが、有浦柑奈はおじいちゃん子だと思います。
都会に出て服装を一新しても、どことなくエキゾチックさが残るのは、
祖父から受け継いだラブ&ピース(あえてヒッピーという表現は避けます)のDNAかも。
有浦にとっては爺っちゃんってほんとに格好いいんでしょうね……
そんな大好きなじいちゃんの遺志を受け継ぐ19歳、かわいい。あ、まだ生きてるけど。
ですがアイドルになるにあたって、ひとつ問題がありました。
こんなにも家族大好き、ふるさと大好きな島人が、急に島を離れたらどうなるでしょうか。
有浦柑奈の心境の変化をあらわすものとして「ギター」があります。
アイドルのスカウトを受けて、ギター片手に島を飛び出したはいいけれど、
大好きなじいちゃんをはじめ、愛する島を離れることは相当寂しかったことと思います。
そんな彼女の寂しさを癒すのがギターだったのでしょう、
「ギターが無い……お、落ち着かない」
有浦とじいちゃんをつなぐギターが手元に無いことを、初期の有浦は不安がります。
しかしアイドル活動を通じて、そんな有浦の気持ちに変化が生まれてきます。
次のカード【ラブ&ハッピー】で、
「ギター? もちろん持ってきて……アレ」
と、ギターを持たずとも楽しんでいる自分に気付きます。
東京に出て、有浦がラブを感じる人がたくさんできたのでしょう。
さらに【船上の音楽家】では、
「大切なギターはプロデューサーさんに預けます。大事に持っててください」
と、自分の大切なものを他人に託すことができるようになります。
「はぁ……ラブってむずかしー」
そしてその過程で、彼女はラブについて悩むことになります。
恐らくですが、初期の有浦にとってラブ&ピースとは、自己の強固な思想信条ではなく、
大好きなじいちゃんが大好きなもの、くらいの認識だったのではないでしょうか。
爺っちゃんが好きだから私も!くらいの。
ですから、今までじいちゃんがしてくれた(であろう)ように、
東京でできた大切な仲間にクリスマスプレゼントを配ったりしたし、
海賊役・怪盗役と立て続けに「らしくない」役をもらったことを通じて、
ラブについて悩んだりしたんだと思います。
有浦柑奈がラブ&ピースを広めようと島を飛び出した結果、
実はそこにもラブ&ピースは確かに存在していた、いろんな形のラブ&ピースがあった、
大好きなじいちゃんが語るラブ&ピースとは、人と人とが思いやり、響き合うものだった、
こんなに奥が深いものだったんだ……そんなことに気付いたんだと思います。
「色んな役を演じて、新しいラブを知って……ラブって奥が深いです」
有浦は事務所の人たちとの交流やお仕事、大勢の観客の前で歌を歌うことを通じて、
今までは大好きなじいちゃんが大好きなもの、くらいの認識しか無かったところから、
柑奈なりのラブ&ピースを見いだすことができたのでしょう。
そして心の底から理解できたことによって、彼女のラブ&ピースは新境地へと進みます。
「愛と平和という言葉を使わない、愛と平和の歌……やってみます」
新しい歌で……ラブ&ピースという言葉を使わずに、ラブ&ピースを伝える。
ラブとは何かを思い悩んで、自分なりのラブを見つけた有浦柑奈なら、
きっと素敵な歌を作ることができたのでしょう。
「今の曲、もう一回お願いします!」
情熱の注ぎ方も、一段と激しくなったように思います。
ここでの歌詞作りが、劇場で南条光のヒーローソング作りにも影響を与えたわけですが、
共に怪盗公演で己のアイデンティティに悩んで、
お互いに自分なりの信心を見いだした仲だからこそ成し得たことなのかもしれませんね。
ところで、有浦柑奈にとってのラブって、どういうものなのでしょうね。
「父ちゃんも聴いてね……私のラブ!」
「私のラブは、私だけのラブじゃありません。故郷の家族、友達、事務所の仲間、
ファンのみんな、○○さん……みんなのラブです!」
わたしとしては「温かい気持ちの共鳴」なのかな……なんて思っています。
誰かに発信したい、伝えたい想いがあって、
それが誰かに響いて、相手からラブが返ってくるという共鳴。
有浦柑奈がアイドルとして歌を歌って、それが会場中で、日本中で響き合うんです。
「長崎にも私の歌は届いてる……次は海を越えろって爺っちゃんが」
「アイドルの仕事をこなす度に、ラブが育ってるって感じるんです♪」
やりたいこと。成したいこと。いつか叶えたいこと。
前に進めば進むだけ、新しい想いがどんどん育っていく。
彼女がラブを歌うことで、新しいラブがどんどん生まれていく。
「どれだけ歌っても私のラブは尽きはしません。むしろ増えます!」
有浦柑奈が歌い続ける理由が、どんどん増えていく。だからこれからも歌い続ける。
それこそが有浦柑奈のラブ&ピースなのかな?って今は思います。
「街中のカフェより、景色のいい場所の方が、落ち着いて作詞できるみたいです」
「またこの場所で……いいですか?」
「私ひとりじゃわからなかった本当の愛も、ふたりならきっと……!」
ひとりじゃラブは響かない。
それを深く理解したからこそ、有浦は反対した父を嫌いにはならないんだと思います。
ただひたすらに有浦のラブを、父へのラブを、歌という形で訴え続ける。
ラブ&ピースのピースを見つけた有浦。その歌は、今度は誰かのピースになる。
それこそが有浦柑奈のラブ&ピースであり、
そうして誰かの心に愛と平和を響かす有浦は、アイドルなんだなあって思いました。
有浦がよくつけている髪飾りの花、デイジー。
彼女の誕生日、3月6日の誕生花です。
花言葉は「平和」「明朗」「幸福」「あなたと同じ気持ちです」
有浦柑奈らしいですね。
ところで、赤のデイジーには「無意識」
白のデイジーには「無邪気」という花言葉もあるそうですよ。
本日の考察は以上です。ありがとうございました。
(17.04.04一部表現の修正)